熊本市のアパートで「発砲音がした」などの通報を受け、住人の男が公務執行妨害で現行犯逮捕された事件の続報です。
逮捕された男の身柄が22日、熊本地検に送られました。
これまでに男の自宅から拳銃は見つかっておらず、男は、「イライラして音だけが出る「火薬銃」を外に向けて撃った」と供述しています。
送検されたのは、熊本市中央区出水に住む無職、石 雷容疑者(51)です。
20日午後1時ごろ、熊本市中央区出水4丁目のアパートで「拳銃のような発砲音がした」「窓から拳銃のようなものを出しているのを見た」と通報を受け、警察が出動。
3階の部屋に住む石 容疑者に呼びかけを続けていたところ、石 容疑者がドアを開け、警察官にハサミを突き付けたため、公務執行妨害の現行犯で逮捕されました。
調べに対し、石 容疑者は「公務執行妨害とは思っていない」と容疑を一部否認しています。
また、警察によりますと、通報があった「発砲音」については「「火薬銃」に弾を入れる作業がうまくいかずにイライラして音だけが出る「火薬銃」を外に向けて撃った。
誰かや何かを撃ったわけではない」と供述しているということです。
石容疑者の部屋ではこの「火薬銃」を含むモデルガンが十数丁が確認されていますが、拳銃は見つかっておらず、モデルガンの収集が趣味とみられています。
事件当日は早朝から酒を飲んでいたとみられていて、警察は、詳しい状況を調べています。
熊本市住宅街で「発砲音」 逮捕された男を送検 「イライラして「火薬銃」撃った」【熊本】