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【韓国のイロハ】韓国検察、容疑者が窓の外に投げた携帯発見できず…法曹界「家宅捜索のイロハも知らないのか」
通常捜査対象者の携帯電話はその人物の足跡や他の関係者との共謀関係を究明する上で重要な物証になる。このため、検察の備えが不十分で決定的な手掛かりを逃したという批判を浴びている。
検察などによると、29日午前8時ごろ、ソウル中央地検に所属する捜査官は家宅捜索を行うため、竜仁市にあるユ元本部長の自宅に到着し、呼び鈴を鳴らした。約20分後、玄関が開き、捜査官が内部に入った。ユ元本部長はその際、窓を開け、自分の携帯電話を外に投げたという。
捜査官は携帯電話が発見できなかったため、はしごを使い、天井を探したりしたが、後からユ元本部長が携帯電話を外に投げたと聞き、外に出て周辺の道路を捜索したが、ついに発見できなかったという。ユ元本部長の自宅建物関係者は「捜査官は携帯電話を他人が拾っていったと話していた」と語った。検察関係者は「別の誰かが持ち去ったかどうかは明らかにできない」と話した。検察はまだ携帯電話を確保できていないという。
ユ元本部長は城南市大庄洞開発の事業者選定および収益配分構造など基本的な事業計画の立案を主導した人物だ。検察が既にもう一人の重要人物である「天火同人5号」のオーナー、チョン・ヨンハク会計士から録音記録を確保しているため、ユ元本部長の携帯電話は疑惑を解明するための決定的な証拠となる可能性がある。ユ元本部長は家宅捜索の前日午後、自宅を出る際に記者団と会い、「(携帯電話を投げたのには)少し事情がある。後で申し上げる」と語った。また、別のメディアのインタビューには、「(証拠隠滅のためではなく)、酒を飲んで投げたものだ」と答えた。
法曹界周辺からは検察の準備が不十分で重要な証拠を逃したとの指摘が聞かれる。携帯電話はその人物の一挙手一投足をつかむ上で重要な証拠であり、最も重要な押収対象だが、その程度の突発事態も防げなかったのは「家宅捜索のイロハ」も知らなかったと言える。ある検察出身の弁護士は「最も重要な押収対象を逃しており、弁明の余地はないように思える」と指摘した。
クォン・スンワン記者 , ピョ・テジュン記者 記事入力 : 2021/10/01 09:59
朝鮮日報
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