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大敗で長期ロード負け越し… 阪神・岡田彰布監督会見拒否 4位DeNAと2・5差
阪神は今季4度目の2ケタ失点で4位・DeNAにも2・5ゲーム差に迫られた。発熱のジェレミー・ビーズリー投手(28)の代役で先発した伊藤将司投手(28)が守備の連係ミスにも足を引っ張られ、3回を5安打4失点。7回に1点差に迫ったが、救援陣が踏ん張れず、2年ぶりの長期ロード負け越しが決まった。首位・広島との4ゲーム差は変わらないが、岡田彰布監督(66)は試合後、取材に応じることなく、いつもと違うルートでバスへと向かった。
追い上げれば、突き放される。三塁ベンチの岡田監督の表情はどんどん険しくなった。試合後の取材は拒否。普段とルートを変え、報道陣の前に姿を見せることもなかった。戦前からアクシデントに見舞われた投手陣が今季4度目の2ケタ失点。先発予定だったビーズリーの発熱により、代役を務めた伊藤将が3回5安打4失点で5敗目を喫した。中継ぎ登板から中2日。「悪くなかったんですけど。うーん…」と肩を落とした。
7月13日以来の先発となった左腕は内野陣の連係ミスもあり、初回から失点を重ねた。2死一、二塁で牧の打球は三遊間へ。処理した木浪が三塁に送球したが、佐藤輝がベースに戻れず、内野安打になった。木浪は「輝が下がって守っていたのを確認できていなかった。事前の声かけ、確認ができなかった自分が悪い」と反省。深めの守備位置だった佐藤輝も「もう少し連携が取れていれば」と悔やんだ。二塁送球でもアウトを狙えた場面。満塁と傷口を広げ、宮崎の2点打で主導権を奪われた。
同点で迎えた3回は1死一、二塁から牧を投ゴロ。伊藤将と二塁・中野の呼吸が合わずに併殺を奪い損ね、宮崎に適時打を浴びた。もったいない守りが立て続けに失点に直結。さらに、1点差まで迫った7回に投入したセットアッパーの石井が3点を失った。同点や追う展開でもフル回転中の右腕は19試合連続無失点から一転、2戦連続3失点。安藤投手コーチは「それはもう」と負担を認め、今後へのダメージも懸念される状況だ。
長期ロードも9勝12敗となり、2年ぶりの負け越しが確定した。さらに、4位・DeNAとも2・5差。前カードで広島に勝ち越した後、岡田監督は「もう勝ち負けやから。一つ一つ勝っていくだけ」と語っていた。内容は二の次。切り替え、一戦必勝を繰り返すしかないが、一敗の重みも増していく。(安藤 理)
報知新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0da1508e3db3178c41b8d891cb02d861daa1a59