あわせて読みたい
なでしこ、PK戦でまさかの3人連続失敗…ブラジルとのパリ五輪“前哨戦”に敗れる
2月に行われたパリオリンピック2024女子サッカーアジア最終予選で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を下し、2大会連続6度目の本大会出場を決めたなでしこジャパン。スペイン、ブラジル、アフリカ予選1位突破国と激突する本大会に先立ち、現在はアメリカで開催されている2024 SheBelieves Cupに参戦している。6日に行われた準決勝では開催国のアメリカに1-2で敗北。3位決定戦では、パリ五輪のグループCで同居するブラジルとの“前哨戦”が開催された。
試合の均衡が破れたのは35分だった。なでしこジャパンは自陣中央で前を向いた長谷川唯が相手の寄せを振り切り、前へ持ち出してから右サイドへスルーパスを送る。スペースへ抜け出した浜野まいかがクロスボールを送ると、ニアのDFが処理できず、ボールは中央の田中美南へ。田中はワントラップから冷静にシュートを流し込み、なでしこジャパンが先手を取った。
なでしこジャパンの1点リードで後半へ折り返すと、浜野を下げて上野真実を投入。なでしこジャパンは立ち上がりこそやや押し込まれる時間もあったが、その後はボールを握る時間を増やしながら主導権を握る。55分にはGK山下杏也加から細かくボールを繋ぎ、長谷川唯がうまく絡みながら前進していく。フリーで左サイド高い位置を取った北川ひかるがダイレクトでアーリークロスを送ると、ファーサイドで待っていた藤野あおばが中央へ切り込んで左足を振ったが、シュートはGKに弾き出された。
勢いに乗るなでしこジャパンは64分、右コーナーキックのクリアボールに反応した林穂之香が、敵陣ペナルティエリア内で相手に倒されてPKを獲得する。キッカーを務めた田中はゴール左下を狙ったものの、GKロレナにコースを読まれ、追加点を挙げることはできなかった。
すると71分、ブラジルがセットプレーでなでしこジャパンのゴールを脅かす。右コーナーキックを獲得すると、ヤスミムが左足で上げたボールをクリスチアーニ・ロゼイラが頭で押し込み、スコアは振り出しに戻った。
勝ち越しを狙うなでしこジャパンは78分、田中と北川を下げ、守屋都弥と負傷から戻ってきた宮澤ひなたを投入。85分には清水梨紗、林に代えて清家貴子、長野風花を送り出す。宮澤にGKと1対1のチャンスが到来するなど、決定機も少なくはなかったが、最後までゴールネットを揺らすことはできず、試合は1-1でタイムアップ。決着はPK戦に委ねられた。
先攻のなでしこジャパンは1人目キッカーの清家貴子、2人目の長野風花、3人目の長谷川唯が立て続けに失敗。対する後攻のブラジルは3人全員が成功させた。この結果、なでしこジャパンはPK戦で敗北。2024 SheBelieves Cupを4位で終えた。
この後、なでしこジャパンは7月に国内でのトレーニングキャンプが予定されており、その後パリ五輪に向かうこととなる。
【スコア】
なでしこジャパン 1-1(PK戦:0-3) ブラジル女子代表
【得点者】
1-0 35分 田中美南(なでしこジャパン)
1-1 71分 クリスチアーニ・ロゼイラ(ブラジル女子代表)
【スターティングメンバー】
なでしこジャパン(3-4-2-1)
GK:山下杏也加
DF:石川璃音、南萌華、古賀塔子
MF:清水梨紗(85分 清家貴子)、長谷川唯、林穂之香(85分 長野風花)、北川ひかる(78分 守屋都弥)
FW:藤野あおば、浜野まいか(46分 上野真実);田中美南(78分 宮澤ひなた)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d491dc57034b1da646ea3892ced2d17b1c25189