会派「市民クラブ」を離脱したのは小嶋小百合氏(70)。小嶋氏は男性として生まれ、62歳の頃に性同一性障害と診断された。ホルモン治療を続けた後、67歳の頃に性別適合手術を受け、戸籍を女性に変更した。令和5年4月の市議選で社民党公認で初当選した。
問題の発言が行われたのは1月19日夜。議会関係者約15人が参加した懇親会で、議長である村上慎二郎氏(53)が同日昼の小嶋氏の様子を取り上げ、「おっさんやないか」と繰り返したという。
小嶋氏は31日に自身のX(旧ツイッター)で「議長と同じ会派ではメンタルが持たないと思い、会派を離脱し、無会派となりました」と書き込んだ。離脱は30日付で、産経新聞の取材には「フラッシュバックを起こしてしまうので答えたくない」と話すにとどめた。自律神経失調症と診断され、当面休養するという。
一方の村上氏は発言を認めた上で「小嶋氏を傷つけてしまい、申し訳なく思っている」としている。