朝日新聞
消費期限や賞味期限が切れた「中華まん」などの食品を売っていた埼玉県杉戸町の「セブン―イレブン杉戸高野台店」が、グループの規定に反して、売れ残ったおでんの具材を廃棄せず、使い回して売っていた疑いもあることが従業員らへの取材でわかった。
県幸手保健所はこの事実を把握しており、同店のオーナーらを教育するよう、コンビニを展開する「セブン―イレブン・ジャパン」本部を指導した。
また、セブン&アイ・ホールディングス(HD)も同店が具材を廃棄せずに保管していたことを確認しており、使い回して売った可能性が高いとみて事実関係を調べている。
同店は昨年11月に開業した。従業員らによると、おでんを陳列する什器(じゅうき)は、毎日決まった時間に空にして洗う決まりだった。開業後しばらくは、什器を洗浄後に売れ行きを予測して改めて新しい具材を仕込み、売れ残りは廃棄する運用が守られていたという。