ドジャース・大谷翔平の後払い契約がメジャーを変える？　米メディアが指摘「欠陥を浮き彫りにしている」

■大谷翔平の後払い契約がメジャーを変える？　米メディアが指摘「欠陥を浮き彫りにしている」

大谷翔平選手はロサンゼルス・ドジャースと10年総額7億ドル（約986億5000万円）の契約を結んだが、そのうちの97%に当たる6億8000万ドル（約958億3000万円）は契約満了後の後払いとなった。

これによりドジャースはぜいたく税の減税が見込めるため、さらなる大型補強を進めている。正味現在価値メソッドの欠陥が浮き彫りになったとして、米メディア『ブルームバーグ・タックス』がルール改正の必要性を訴えた。

　ぜいたく税とは、球団の総年俸が一定の額を超えると、リーグに一定の金額を納める制度のことである。　　

もし、後払い無しの7億ドルなら膨大な金額になっていたが、繰り延べがある場合は契約の総額を現在価値で計算するため、ドジャースから10年間受け取る年俸200万ドル（約2億8000万円）を合わせた約4600万ドル（約64億9000万円）が、ぜいたく税計算上の年俸となる。

つまり、後払い無しの年俸7000万ドル（約98億7000万円）と比較すると、1年あたり約2400万ドル（約33億8000万円）も少なくなる計算だ。

　同メディアは、ぜいたく税に抜け道があることを指摘し「延期戦略は正味現在価値メソッドの欠陥を浮き彫りにしている。

契約の経済的価値を完全に網羅するモデルであれば、メジャーリーグのチームがフリーエージェント市場を支配するのを防ぐことができる」とし、「大谷の契約は、野球税制の改革の必要性を強調している。

ぜいたく税の計算を調整することは、競争の均衡の完全性を維持するために不可欠だ」と主張している。

1/2(火) 21:02　ベースボールチャンネル
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2ac61e2bb0237a501f972de5f1650ed220736b9