あわせて読みたい
【セルジオ越後】文句なしの内容、これ皮肉 W杯予選をダラダラやるよりアジア杯で決めるべき
テレビで日本代表戦が見られないと分かっていても、やっぱり寂しかったな。日本は2試合連続でレベルの低い相手に5-0で快勝した。パスはつながるし、シュートは決まるし、ルーズボールもほとんど拾ったし、文句なしの内容だね。言っとくけど、これ、皮肉だよ。
その中で、MF伊東は存在感を見せていた。4アシストか。裏にスペースがないから、持ち前のスピード突破はなかったが、相手が嫌がる位置でポジションを取っていた。相手がファウルしてはいけない位置でボールを受けるから、アシストができる。しかも4本とも「どうぞ、入れてください」というパスだった。
来年1月にはカタール・ドーハでアジア杯が開かれる。下のカテゴリーはすでに実施しているけれど、W杯や五輪の出場権はアジア杯で決まる。A代表もつまらない予選をダラダラやるより、アジア杯で決めればいいと思うよ。全試合テレビ中継もあるわけだしね。
4年前も日本は2次予選を大量得点で突破した。つまり、アジアの弱い国は、4年たってもまったく成長しなかった。国内にちゃんとしたリーグがない国は、やはり強くならないね。弱い相手と大事なIMD(国際マッチデー)を使って試合をするから、アジア全体のレベルが上がらない。他の組を見ても、W杯常連国は大勝しているし、だからといって大喜びすることもない。
02年W杯以来、アジアはW杯本大会で16強の壁を破っていない。現状だと、新しい景色はなかなか見ることができないだろうな。恐ろしいことは、シリアは初戦で北朝鮮に勝ったため、2位まで通過する今回の予選を突破する可能性があることだ。このレベルが最終予選に参加できるとは、恐るべしアジアだね。(日刊スポーツ評論家)
11/22(水) 6:13 日刊スポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/77cb572a7c6eb2b658a9c150fa9fec555eaada04