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<高校野球>女子と同じユニ、両手にはポンポン 「チア男子」が増加中
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高校野球のチアリーダーの応援風景に変化が出ている。かつては女子生徒が圧倒的多数を占めていた中、「チア男子」も増加中。男女関係なくダンスが親しまれ、部員たちは「多様性の表れ」と歓迎する。開催中の全国高校野球選手権記念広島大会でも男女が同じ衣装に身を包み、一緒にポンポンを振って応援する姿がある。
「チアリーダーを務めることに違和感がない。ダンスが大好きでめっちゃ楽しい」。14日にぶんちゃんしまなみ球場(尾道市)であった総合技術(三原市)対大門(福山市)。スタンドで女子部員と一緒にポンポンを両手に持って応援した総合技術ダンス部の2年三行来音(ゆきと)さん(16)は目を輝かせた。
ダンス部員24人のうち男子部員は2人。この日、三行さんは上は女子と同じユニホームに袖を通し、スカートの代わりにズボン姿で踊った。中学は陸上部。高校からダンスを始め、普段はヒップホップやブレイクダンスを踊る。「部員に女子が多いが、入りやすい雰囲気をつくってくれている」と話す。
ダンス熱は若年層の間で高まりを見せている。2012年に中学校の保健体育で必修化され、24年パリ五輪ではブレイクダンスが正式競技となった。高校野球のチアリーダーはダンス部員が担うケースが多い中、男女の垣根がなくなっている。
8日の開幕試合を戦った大竹(大竹市)ダンス部にも13人中、2人の男子部員が所属する。2回戦で広陵(広島市)に敗れたものの、同じTシャツ姿で最後までナインを鼓舞した。同部は「男子部員にポンポンの代わりに、メガホンを持ってもいいよと言っても『いいです』と断られた。価値観も変わってきている」という。