あわせて読みたい
清原和博「明日が楽しみだな。大谷が投手として1軍デビューする。」
明日が楽しみだな。大谷が投手として1軍デビューする。ワイはこの登板で二刀流にケリをつけるべき決断の登板にすべきだと思っている。 当初、大谷には興味がなかった。二刀流なんて球団の話題作りに過ぎない。そんなのが通用するほどプロは甘くないし、中途半端なまま球界を去るのだろうぐらいに思っていた。
だけど開幕してから2ヶ月。彼の打撃を見ていて考えが変わった。あいつは客寄せパンダで終わらせていい選手じゃない。 もし1年間打者に専念したら…ワイがプロ1年目に残した成績を超すことが出来る。その可能性を秘めた選手だ。
中田翔が入団した時はリップサービスで大谷と同じようなことを言った。アイツ、ワイに風貌が似ていてかわいいからな。でも実のところ「無理だろう」と思っていた。 あいつの入団時の打ち方は金属バットの打ち方。芯でとらえなくてもパワーでヒットにできる金属打ちが完全に身についてしまっていた。 今年入った阪神の北條も同じ。そうとう苦労すると思った。
だが、大谷は彼らと違うのは「対応力」。
大谷は開幕直後からプロの投手の球に対応できている。150キロ近い内角球を肘を畳んで打ち返し、外へ逃げていく球も逆らわずに強打している。 身長が高い打者にありがちなタカ目を苦手にする欠点も見えない。とてもじゃないが高卒ルーキーの打撃ではない。
あいつは本物の天才。
もしも、明日の投球で、野茂や松坂のようにルーキーでもストレートで三振を奪える球を武器として身に着けているなら投手一本で行け。 それは天性の素質。畠山やバレンティン相手に向かっていってほしい。きっとメジャーでも通用する。 だが、変化球で交わす投球を主体にしなければ抑えられないと感じたなら、思い切って打者一本にすることをワイは勧めたい。
「一流の投手」にはなれると思うが、野茂・松坂クラスの「怪物」には及ばないと思ってもらいたい。 だったら、打者に専念してほしい。
もう一度言うが、大谷は打撃の天才。
打者一本に専念すれば、世界の大打者になれる素質を備えている。ワイがこれほどまで魅了され褒めぬいたルーキーは大谷だけだ。