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【肥料】宇戦争が直撃弾….韓国の農家支出が過去最高レベルに上昇 肥料費は132.7%の暴騰
3日、韓国統計庁が発表した「2022年農家販売及び購入価格調査」の結果によると、昨年の年間農家購入価格指数は125.2(2015年=100)となり、前年比で12.7%上昇した。
※韓国統計庁「2022年農家販売及び購入価格調査」URL:https://kostat.go.kr/portal/korea/kor_nw/1/4/5/index.board
農家の採算性を指す農家貿易条件指数は100.4で、前年比13.4%急落したことが分かった。 コロナの影響で農畜産消費が増加するにつれて上昇傾向を続けてきた農家条件指数だが、昨年は過去最大の下落幅を記録し、急激に悪化した。前年の2021年は2005年以降で過去最高値を記録していたが、1年で下落基調に戻った。
農家販売価格指数と農家購入価格指数の推移/韓国統計庁
農家購入価格指数の急騰は、材料費(32.2%)、経費(19.9%)、家計用品(4.8%)、労務費(13.0%)などが上昇したことが原因だ。 最大の上昇要因は材料費で、肥料費が132.7%暴騰した。 他にも飼料(21.6%)、栄養資材費(29.2%)などが上昇し、材料費項目だけで前年比32.2%が増えた。 昨年のウクライナ戦争勃発で肥料の輸入が難航し、韓国内の農家にも影響を及ぼしたと分析される。
農家の輸入に直結した農家販売価格指数は125.7で前年比2.3%下落した。
青果物(4.2%)、その他農産物(6.1%)で上昇を見せたが、穀物(-12.1%)、畜産物(-5.2%)で収入が減ったと集計された。 大幅に減った穀物指数で、米穀項目が15%で最大の下落幅を見せた。
韓国統計庁は、農家の購入価格指数が販売価格指数より上昇幅が高かった影響で、貿易条件指数が下落したと説明した。
KOREA ECONOMICS 2023年2月5日
https://korea-economics.jp/posts/23020503/