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コロナ禍なのになぜ増加? 韓国で拡大する美容整形
韓国の流行発信地として知られるソウルの江南地区。その中に美容整形クリニックが多く集まる「整形通り」と呼ばれる場所があります。新型コロナの拡大前、韓国の美容整形クリニックには、日本や中国など海外からも多くの人が治療に訪れていました。
そんな韓国の美容整形市場ですが、新型コロナによる長引く渡航制限で、経営面で大きな打撃を受けていると思いきや、実は活況を呈しています。
エイト整形外科の金漢祚院長は「それまで3割を占めていた外国人患者が激減した代わりに韓国人患者が大幅に増えました。売り上げはコロナ禍でもアップしています」と話します。
韓国の美容整形市場は国内需要が拡大したことで、売り上げは減るどころか10%アップしています。
背景にあるのが、在宅勤務やリモート授業の浸透。直接人に会うことが少なくなり、術後の回復期間を確保しやすくなったほか、マスクで回復中の顔を自然に隠せるようになったのも大きな理由のようです。
昨年、鼻の整形手術を受けた韓国の女子大学生も、コロナ禍が整形を後押ししたと語ります。
「ワクチンが広まるとマスクを外すことになるので、そうなる前に手術をするのがよいと思いました。手術をすると腫れたり、あざができたりすることもあるので、そのときにみんながマスクをしている状況は助けになります」
一方で後を絶たないのが、整形手術をめぐる事故やトラブルです。
韓国の公的機関に寄せられた相談は、2020年には363件。整形手術の最中に死亡する例が出るなど社会問題化しています。
整形手術中に息子が死亡した母親は「息子は血を1000cc近く流しました。医師なら、それで人が死ぬことを十分にわかっているはずです」と訴えます。
こうした事態を受け、韓国政府は美容整形クリニックの取り締まりを強化。利用者にも慎重な対応を呼びかけています。
ヤフーニュース(テレ東BIZ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/17b9a66823cd6916f3b45dac281840c57f48fece