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岡田監督はレギュラーの固定化を理想に描いている。この点について中田氏は「スタメンで出る選手が取っ換え引っ換えというチームでは優勝は難しいと思う。7番、8番を打つ選手が日替わりというか、調子に応じて起用法も変わるというぐらいなら、僕も岡田監督の考え方に賛成」との意見を示した。
翻ってキャンプ初日、指揮官がレギュラー固定化を理想とすると唱ったことに伴う弊害は存在しないのか。あと一歩レギュラーに手の届かない選手のやる気をそいでしまったり、諦めの心境を生んでしまったりはしないのか。
現地・沖縄で第二次岡田政権初日の春季キャンプを視察した中田氏は、この考えを真っ向から否定した。「キャンプ初日の緊張感と高揚感を差し引いたとしても、選手の動き、視線、立ち姿などから、去年までとは違う“やりがい”みたいなものを感じた。去年までと同じ監督であれば使ってもらえない可能性があった選手にとって、監督が代わるってことは大きなチャンス。選手ってのは、一生懸命やってさえいれば必ず見てくれている、見てくれる可能性が広がるってことを監督の顔と目の動き、声のかけ方ひとつから感じる敏感な生き物。まだ初日だけど、今後に期待を持てるスタートになったと思うよ」と結んだ。
岡田監督は「監督ってのは、どこにいててもちゃんと見てますよって選手に思わすことが大事なんでね」と意識的に全選手に視線を送っていることを明かし、阪神新監督として2度目のキャンプ初日については「前回(2004年)は優勝チームを引き継いだ中だったけど、今回は伸びしろがあるんでね。今年の方が楽しみですよ」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d91fbbc5e223a4595da72373cc480b71ef5ee21d