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【外交裏話】韓国外交部「韓日外相会談、現地で直前に確定」…最後まで熾烈な神経戦
外交部当局者は6日、記者団に対し、前日に行われたチョン・ウィヨン外交長官と日本の茂木敏充外相の会談について「韓米日会談があり、その後別の場所に移動し、20分間にわたり会談した」とし、「ロンドン現地に行って実際会談が行われる直前に確定した。(イ・サンリョル)アジア太平洋局長が出国するまで、いつどうするかについて流動的な状況」だったと述べた。
チョン長官はロンドンに到着した直後の3日、聯合ニュースの取材に対し、「韓日米会談を終えた後、韓日外相会談を行う」と明らかにしたが、日本政府は会談前日の4日まで、「韓日米3カ国会談を行う」との日程を公開しただけで、韓日会談の開催については徹底して口を閉ざした。そのため、会談が実現する直前まで、外交部当局者だけでなく、韓日の記者団も気を揉んでいた。日程を事前に公開しなかったことについては、日本の強い要求があったと外交部が明らかにした。韓日外相が正式に顔を合わせたのは、2020年2月以降1年3か月ぶり。
外交部当局者は「ロンドンで主要7カ国(G7)外相会談が開かれることを機に、茂木長官も出席し、チョン長官も出席するから、自然に会えるという共感が形成された」としながらも、「それぞれG7会議にも出席し、各国との2カ国間会談が多く予定されていたため、日程を合わせるのが容易ではなかった」と述べた。しかし、実際は「関係改善のきっかけを韓国が作るべきだ」という立場の日本が、会談を開催するかどうかをめぐり最後まではっきりせず、韓国を焦らせたとみるのが自然だ。そのためか、日本では茂木長官が「米国の顔を立てる」ため(日本政府当局者)会談に応じたという声もあがっている。
しかし、会談後には両国ともにこの会談を「非公式接触」ではなく「正式会談」として認め、「率直な意見交換ができた」と評価した。外交部当局者は「今回の会談は(非公式の接触ではなく)正式な会談だった。韓日は価値を共有し、地域や朝鮮半島の平和、世界平和のために協力しなければならない関係だ。(この会談を通じて)両国が難題を共に解決していかなければならないという認識を共有した」と述べた。
日本外務省も5日夜、報道資料を発表し、「5日午前9時(現地時間)から約20分間、茂木敏充外相がチョン・ウィヨン韓国外交部長官との間で日韓外相会談を実施した」と明らかにした。茂木外相は会談直後、ロンドン現地で自国の記者団に「日韓関係を健全な関係に戻すため、外交当局間の意思疎通を維持すると共に、日本の一貫した立場に基づき、引き続き韓国側の適切な対応を強く求めていきたい。外相の間で率直な意見交換をしていきたい」と述べた。
キル・ユンヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
Yahoo!Japanニュース/ハンギョレ 5/7(金) 6:49配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/91154b16422cd6c750824a4bc35707381eb1acc8