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ミネソタ・バイキングスが0-33から歴史的な大逆転!5季ぶりの地区優勝が確定 コルツQBマット・ライアン悪夢再び
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NFC北地区首位のバイキングスは17日、地元ミネアポリス(ミネソタ州)で行われたコルツ戦で延長の末にコルツを39―36(前半0―33、延長3―0)で振り切って11勝3敗。3試合を残して5シーズンぶりの地区優勝を決めた。
バイキングスは無得点に終わった前半で33点差をつけられ、第3Qの残り4分53秒でも29点差。しかしこのクオーターの残り1分13秒にRBのC・J・ハム(29)が1ヤードのTDをランで奪うと、第4Qの2分7秒から12分45秒までの間にQBカーク・カズンズ(34)が3つのTDパスを通して猛反撃に転じた。そして残り2分15秒、RBダルビン・クック(27)がキャッチ&ランから64ヤードを走破して相手エンドゾーン内に飛び込み、パスによる2点コンバージョンも成功。第4Qを22―0として土壇場で同点に追いついた。
延長の残り3秒にはグレグ・ジョセフ(28)が40ヤードのFGを決め、USバンク・スタジアムに詰めかけた6万6800人の地元ファンは歓喜。このカードでは1997年12月21日以来の勝利で、コルツに対する連敗を6でくい止めた。
カズンズはサックを7回浴び、インターセプトも2回喫したものの、54回中34回のパスを通して460ヤードと4TDをマーク。K・J・オズボーン(25)は10回のレシーブで157ヤード(1TD)、ジャスティン・ジェファーソン(23)も12回で123ヤードを獲得するなどレシーバー陣も期待に応えて勝利に貢献した。
NFLの最大点差逆転勝利は「ザ・カムバック」と呼ばれている1993年のプレーオフ1回戦で、ビルズが延長の末にオイラーズを退けた一戦(41―38)。このときは第3Q序盤で3―35の32点差だった。
この日のバイキングスによる33点差はこれを超えるNFL新記録。1930年以降のレギュラーシーズンとプレーオフ計1551試合で30点差以上のビハインドから勝ったチームはビルズとバイキングスの2チームのみで、まさに奇跡的な試合展開となった。
バイキングスが8点差以内で勝ったのは今季10回目で延長戦は2度とも制圧。この日はNFLの歴史に名を残す新たな「ザ・カムバック」で、しかも地区優勝も勝ち取る試合となった。
屈辱的な黒星を喫したAFC南地区3位のコルツは4勝1分け9敗。4連敗を喫してプレーオフ進出は絶望的となった。
<NFC南地区順位=17日現在>
(1)★バイキングス(11勝3敗)
(2)ライオンズ(6勝7敗)
(3)パッカーズ(5勝8敗)
(4)ベアーズ(3勝10敗)
★は地区優勝
<第15週の結果とカード>
▼15日
★49ers(10勝4敗)21―13シーホークス(7勝7敗)
▼17日
★バイキングス(11勝3敗)39―36(延長)コルツ(4勝1分け9敗)
ブラウンズ(6勝8敗)13―3レイブンズ(9勝5敗)
ビルズ―ドルフィンズ(試合中)
▼18日
ベアーズ―☆イーグルス
セインツ―ファルコンズ
ジェッツ―ライオンズ
パンサーズ―スティーラーズ
ジャガーズ―カウボーイズ
テキサンズ―チーフス
ブロンコス―カージナルス
レイダース―ペイトリオッツ
チャージャーズ―タイタンズ
バッカニアーズ―ベンガルズ
コマンダーズ―ジャイアンツ
▼19日
パッカーズ―ラムズ
★は地区優勝、☆はプレーオフ進出が確定しているチーム