あわせて読みたい
WBO王者・井岡一翔、2団体王座統一ならず 「勝てなかったが、次につながる」WBA王者・フランコとドロー
◆プロボクシング ▽WBO、WBA世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座統一戦12回戦 井岡一翔―ジョシュア・フランコ(31日、東京・大田区総合体育館)
世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(33)=志成=が、2団体王座統一を果たせなかった。
WBA同級王者ジョシュア・フランコ(27)=米国=との統一戦に臨み、0-1の判定で引き分けた。
WBO王座の6度目の防衛に成功したもののWBA王座はつかめず、ミニマム級時代に続く自身2度目の統一王者にはなれなかった。
初回から両者、活発に動いた。
プレッシャーをかけてきたフランコに対し、井岡は鋭いジャブやボディーなど左パンチを駆使しながら応戦した。
相手ガードの隙間を抜くように右フック、右カウンターを浴びせ、4回には足を止めて打ち合うなど豊富な手数のフランコを前進を止めようとした。
中盤以降も井岡は右アッパーや左ボディーで相手を必死に押し返そうとしていた。
フランコの手数とプレッシャーは最後まで止まらず、井岡の顔は赤みを帯びていった。
最終12回は気迫に満ちた表情で臨んだが、相手の猛攻に押され、試合終了のゴングとなった。
判定はジャッジ1人が115-113でフランコにつけ、残り2者が114-114。
規定により0-1の判定で引き分けとなった。
井岡はリング上で「勝てなかったが、次につながる」と語った。
井岡にとっては、WBC世界ミニマム級王者だった2012年6月にWBA王者・八重樫東(大橋)を破って以来、2度目の他団体王者との統一戦。
23日の記者会見では「今回はチャンピオン同士の戦いだが、僕はチャンピオンとして築いてきたものがあるし、チャンピオンとしてレベルの違いを見せたいと思う」と闘志を燃やしていた。
井岡の戦績は29勝(15KO)2敗1分け、フランコは18勝(8KO)1敗3分け1無効試合となった。
◆井岡 一翔(いおか・かずと)1989年3月24日、大阪・堺市生まれ。
33歳。興国高で全国6冠。
東農大を中退し2009年プロデビュー。11年にWBC世界ミニマム級王座、12年にWBA世界ライトフライ級王座、15年にはWBA世界フライ級王座を獲得。
17年末に一度引退も18年9月、米国で再起。
19年6月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し、日本男子初の4階級制覇を達成した。
身長163・5センチの右ボクサーファイター。
叔父に元世界2階級王者で井岡弘樹ジム会長の弘樹氏。
家族は妻と2男。
12/31(土) 18:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/dba3a0f0f54e16ee4d4ae61d09a274161e992370