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【朗報】オフに「効果的な補強」をした球団トップ3発表される 1位はもちろんあの球団!!
主な入団選手:京田陽太(トレード)、笠原祥太郎(現役ドラフト)、西巻賢二(ロッテから自由契約)、ウェンデルケン、アンバギー(新外国人)
主な退団選手:嶺井博希(FA)、砂田毅樹(トレード)、細川成也(現役ドラフト)
まず大きいのが中日からトレードで獲得した京田だ。今年は攻守ともに精彩を欠き、プロ入り後最低となる43試合の出場に終わったが、それ以前の5年間はショートとして100試合以上に出場しており、その守備力は12球団でも屈指であることは間違いない。ショートはここ数年補強ポイントと言われ続けており、大和がこのオフに慢性腎臓病を公表するなど更に苦しい状況になっていたが(大和の公表は京田のトレード発表後)、その弱点を埋めるために最適な補強だったと言える。現役ドラフトで獲得した笠原も京田の交換要員として移籍した砂田の穴を埋める存在として期待できそうだ。
今シーズンキャリアハイとなる93試合に出場した嶺井がFAで移籍したのはマイナスだが、伊藤光、戸柱恭孝と経験のある捕手が残っているためそこまで大きな穴という印象は受けない。ドラフト1位で指名した松尾汐恩を抜擢しやすくなったということを考えると、長期的な意味ではプラスにもなりそうだ。大砲候補の細川が現役ドラフトで移籍したのは少し残念だったが、蝦名達夫の成長ぶりを考えれば理解できる。また故障が多いオースティンのバックアップとして長打力が自慢のアンバギーを獲得するなど外国人選手についても年内に目途が立ったことも大きい。FAでは放出する側だったが、ドラフトを含めて全体的に見るとプラスの多いオフだったと言えそうだ。
主な入団選手:渡邉諒、高濱祐仁(トレード)、大竹耕太郎(現役ドラフト)、ビーズリー、ブライアン・ケラー、ノイジー、ミエセス(新外国人)
主な退団選手:齋藤友貴哉、江越大賀(トレード)、陽川尚将(現役ドラフト)
西勇輝、岩崎優、岩貞祐太の3人がFA権を取得し、他球団への移籍も噂されていたが揃って残留を表明。藤浪晋太郎がポスティングシステムを利用してメジャーへ移籍することになりそうだが(12月26日現在、メジャー球団と交渉中)、ここ数年の成績を考えると大きなマイナスではなさそうだ。一方、新戦力としてはまず日本ハムから渡邉と高濱の2人を獲得。ともに守備に関しては不安が残るものの、パンチ力が光る右打者であり、補強ポイントにマッチしたトレードと言えそうだ。
さらに評価したいのが現役ドラフトで獲得した大竹だ。ここ数年は一軍ではなかなか結果を残すことができなかったが、二軍では安定した成績を残している。コントロールと投球術には定評があり、外野の広い甲子園であればその持ち味が生きる可能性は高い。左の先発は伊藤将司くらいしか安定している選手がいないだけに、ローテーションに加わる可能性も十分にありそうだ。またトレードで2人が加入したことで余剰戦力となっていた陽川を放出したところも、現役ドラフトの趣旨にマッチしていたと言えるだろう。
外国人選手もカイル・ケラー以外は一新することになる外国人選手はシーズンが始まってみないと評価が難しいが、ノイジーはユーティリティー、ミエセスは右の強打者タイプと補強ポイントにはマッチしている。トータルで見ても大きなマイナスはなく、上手く弱点を補強できた印象だ。
主な入団選手:嶺井博希、近藤健介(FA)、古川侑利(現役ドラフト)、ガンケル(阪神から移籍)、オスナ(ロッテから移籍)、アストゥディーヨ、ホーキンス(新外国人)
主な退団選手:千賀滉大(FA)、大竹耕太郎(現役ドラフト)
移籍が多かった今年のオフだが、中でも最も積極的に動いたのはやはりソフトバンクだ。まずFAでは2021年限りで高谷裕亮が引退したことによって課題となっていた二番手捕手として嶺井を補強。更に古巣の日本ハムを含めた5球団による大争奪戦となった近藤もNPBの日本人選手としては史上最長タイとなる7年の大型契約で獲得した。正捕手の甲斐拓也が今年大きく成績を落としており、外野も柳田悠岐以外は流動的なことを考えると、この2人の加入は間違いなく大きなプラスだ。
さらに外国人選手も先発のガンケル、リリーフのオスナと日本で実績のある2人の投手を獲得。特にリリーフ陣は長年抑えを務めた森唯斗が先発に転向する見込みのため、オスナの加入はその穴を埋めるのにピッタリの補強である。年齢的にもまだ若いだけに、フル回転での活躍が期待できるだろう。
エースの千賀が抜けることによるマイナスは大きいが、その話題をかき消さんばかりの補強には3年ぶりのリーグ優勝への並々ならぬ意気込みが感じられる。相次ぐ大型契約に金満球団と揶揄する声は多いものの、やはりこれだけの補強を見せれば1位というのは当然と言えそうだ。