阪神　石井大智が一般女性と結婚していた「妻の言葉で変わった」姉さん女房の支えあり防御率６．２３→０．７５に

　阪神の石井大智投手（２５）が結婚していたことが２８日、分かった。お相手は神奈川県出身で３２歳の一般女性＝会社員＝。今年１月２６日の一粒万倍日に婚姻届を提出した２人は兵庫・西宮市内で新婚生活を送っている。

　「妻の言葉で変わった」。３月２６日のヤクルト戦（京セラ）の９回。今季初登板でオスナに２ランを許した。「ごめん」。帰宅後、妻に頭を下げると「もっと楽しんで野球をしてほしい」と励ましてくれた。「打たれるのを怖がらず、楽しもう」。結婚指輪をネックレスにし、マウンドでも肌身離さず腕を振った。昨年は防御率６・２３だったが、今季は同率０・７５。姉さん女房に支えられた１年だった。

　出会いは３年前。四国ＩＬ高知時代、彼女はアナウンスの仕事で球場に。学生の頃、女子サッカーをしていた妻は野球のルールも知らなかったが、「一生懸命勉強して、関係者に質問して。熱心な姿にひかれました」。猛アピールが実り、プロ入りが決まった２０年の冬から交際がスタート。ゴールキーパーだった彼女のゴールを揺らし、約１年２か月で結ばれた。

　仕事をしながらアスリートフードマイスターの資格を取得した妻。太りやすい体質のため食事は脂質を抑えた鶏肉、魚で考えてくれる。２５歳の誕生日にはケーキの代わりに団子と果物でお手製のバースデープレートを用意してくれた。「こんなに自分のことを考えてくれる人はいない」。次は石井が“守護神”となって家族を守る。

　◆石井　大智（いしい・だいち）１９９７年７月２９日生まれ、秋田県秋田市出身。２５歳。小３から旭川スポーツ少年団で野球を始める。秋田高専では２年秋からエース。甲子園出場はなし。四国ＩＬ高知で３年間プレー。２０年ドラフト８位で阪神に入団。新人から２年連続で開幕１軍入り。身長１７５センチ、７９キロ。右投右打。来季年俸１２５０万円。