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【日本から韓国なのだが】 新茶を飲んでみましょうか? ノクチャ(緑茶)は私たちが日本に伝えた
(※ヘッ・チャ…初物の茶=「新茶」の意味。以下、「新茶」)
キム・ヨンジョ/青い松民族文化研究所所長
今日は24節気の第六で、春雨が降り、百穀を育てるという<コクウ(穀雨)>です。この時分に苗代を作ることから本格的に農期が開始されます。 (省略)
そして、この時期になると新茶が出てきますが、『朝鮮王朝実録』にタレ(茶礼)という言葉がなんと2,062回も登場することから見て、朝鮮時代には茶を楽しんでいたことが分かります。ただ、当時はノクチャ(緑茶)と呼ばずに、チャ(茶)または雀の舌に似た茶葉から作ったという意味で、ジャクソルチャ(雀舌茶)と呼びました。
ノクチャ(緑茶)は私たちが日本に伝えた後、長い間日本に根を下し、そちらの気候や土地に合った品種に変わったもので、これを加工する方法も異なります。
緑茶は元来、茶葉を蒸して加工するチンチャ(進茶)であり、私たちの茶は鋳鉄釜に火を起こしながら手で揉むように加工するドクウムチャ(炒り茶)です。 そのため、茶の味に敏感な人は緑茶と私たち伝統茶の味が違うと言いますし、色も異なります。
▲茶を楽しんだタサンチョン・ヤギョンとチョイソンサ(草衣禪師) (絵イ・ムソン作家)
※チョン・ヤギョン…号がタサン(茶山)
また、もう一つ知っておくべきことは、朝鮮時代には「ホンダレ(献茶礼)」といって、先祖や仏様に茶を捧げる儀式がありましたが、生活で茶を楽しむ時は、格式よりも穏やかな気持ちで茶を楽しみました。茶で友になった草衣禪師とタサンチョン・ヤギョンが茶を飲む時に格式張ることがないわけです。ソンビたちが茶を飲む時は、松風の音に酔い、茶の香気に酔いながら心を磨いたことでしょう。今日の穀雨、私たちも新茶をいれて飲みながら、忙しい日常ではありますが、しばしのゆとりを楽しんでみてください。
ウリ文化新聞(韓国語)
http://www.koya-culture.com/news/article.html?no=129696
茶摘みが最盛期
穀物を潤す雨が降る時期とされる二十四節気の「穀雨」を翌日に控えた19日、韓国南西部・全羅南道宝城郡の茶畑で茶摘みが最盛期を迎えている。海洋性気候と大陸性気候がぶつかるこの地域は、霧が多く茶の栽培に適している。穀雨の前に摘んだ茶葉は「雨前茶」と呼ばれ、最高級品の緑茶として販売される(宝城郡提供)=(聯合ニュース
https://jp.yna.co.kr/view/PYH20210419078000882