阪神ドラフト５位　天理・戸井が仮契約「タイガースにふさわしい選手に」幼少期からサンテレビ観戦

　阪神からドラフト５位指名を受けた戸井零士内野手（１７）＝天理＝が１６日、大阪市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金３０００万円、年俸５００万円で仮契約を結んだ（金額は推定）。

　大阪府出身の戸井は幼少期からサンテレビの阪神戦中継を見て、育ってきた。実際に自身も地元の人気球団でプレーすることになり、「ファンの方がすごく多くて、ファンから愛されているチームだなと思っているので、自分も阪神タイガースにふさわしい選手になれるように頑張りたい」と抱負を語った。

　今夏の奈良大会決勝では、相手の生駒が新型コロナウイルスの影響で１２人のメンバー変更を強いられ、天理が２１－０で大勝。戸井主将の呼び掛けで、ベストメンバーで試合ができなかった相手の気持ちを思いやり、甲子園出場を決めてもマウンド付近で歓喜の輪をつくることはしなかった。

　プロでもリーダーシップの発揮が期待されるが「高校の時にキャプテンをやったというのが、野球の技術もそうですし、人間としても成長できた部分だと思う。プロに行ってからもそういった人間性の部分も高めていきたい」と意欲を示した。

　「まずはケガをしない体、ケガをしない選手を目指して、１軍の舞台でしっかり活躍できるような選手になりたい」と目標を掲げた。プロで狙いたいタイトルは「ツーベースにこだわりを持っているので、二塁打の記録と首位打者のタイトルは狙いたい」と目を輝かせた。