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イチロー氏、女子高生に金言連発!“毎日カレー”の伝説には「そんなわけない(笑)」
■「初めて肩をぶっ壊して…」昨年の試合を回顧するイチロー氏
あらかじめ椅子が用意されていたが、「これさ、なんか違うよね。本当に疲れてる人みたいになっちゃうからさ(笑)。僕、ここの方がいいよ」と言い、人工芝に上に直接座る形で行われた。
イチロー氏は「僕、去年の(高校野球女子選抜との)試合で生まれて初めて肩をぶっ壊して。これくらい投げられるようになったのは、8月中旬くらい」と明かし、「ボロボロなんですけど、この感じが気持ちいいんですよ(笑)。『限界を見る』とは言えるんだけど、実際にはなかなかそこにはいけない。現役中にはできなかったことを、今取り組んでいて、乗り越えていくのが気持ちいい」と表現。そのうえで「でもこうやって試合してくれる相手がいなかったらね。僕にとってもよい時間でした。本当にありがとうございます」と感謝した。
■「その瞬間に関係性は変わる」…苦手ピッチャーへの心構え
「苦手なピッチャーとの対戦では、打席で何を考えているか?」との質問に対して、「プロの世界では同じピッチャーと何回も対戦するので、なるべく、早い段階で苦手意識を払拭したい。でも相手にもそれが分かっているから厄介」としたうえで、「松坂大輔も実はそうだった。初対戦で3三振を食らってます」とイチロー氏。「なにが嫌だったかって、もちろん球も早かったけど、なにより驚いたのがスライダーの軌道だった。スライダーなのに、すごい攻められて押されてる感じ。このスライダーを捉えない限り、ずっとやられると思ったので、早い段階で、スライダーを捉えることが僕にとって重要だった」とした。
そして「シーズン終盤にスライダーをホームランを打った瞬間に、僕の中で苦手が払拭された。相手のベストピッチを叩けばそれができるけど、相手の失投をどれだけヒットにしても実は関係性は逆転しない。相手の一番自信のある球で結果を出せば、その瞬間に関係性は変わるよね」と語った。
■「信じたことを続けられる能力はある」イチロー氏が語った“取り柄”
「自分ですごいと思うところは?」という質問には、「それは人が決めてほしいな~。だって、『僕ってこんなにすごいでしょ?』って自分で言ったらおかしいでしょ」と笑顔を見せつつも、「すごいのかどうか分からないけど、“信じたことを続けられる能力”はある。同じ動きって退屈に感じると思うんだけど、退屈にならないでずっと同じことができるのは、それは僕のひとつの取り柄かな」とイチロー氏。そして「たとえば、同じものを毎日食べ続けると、『同じメニューなのに、味が今日は違う』って、わずかな違いに気づける。そういう感覚を持ってほしい」と語りかけた。
■「すごく厳しい言い方だけど…」プレッシャーに打ち勝つ方法は
「プレッシャーに打ち勝つ方法は?」との質問に対しては、「全然克服できないですよ。僕もそういう種類のプレッシャーにほとんど負けてますからね」という。「シーズン200本安打も、ギリギリで“あと1試合、あと1打席”となったら、耐えられないですよ、そんなの無理です。だから早いとこ打っておこうと、なるべく早く達成して楽な状態にもっていくという考え方をしていた」と振り返り、「すごく厳しい言い方なんだけど、その(プレッシャーがかかった)状態で結果を出すしかない。それで結果を出せば、自信につながる」と助言した。
また終了後には、女子選手からのサインに応じたイチロー氏。「今でも、朝にカレーを食べていますか?」と聞かれると、「コラコラ、そんなわけないだろ!(笑)」と笑い、「この話もね、すると長くなるから。当時でもホームゲームで自宅のときだけなんですよ。ロードだとチーズバーガー食べてるんですよ。162試合の半分だから、マックス81試合。365日もカレー食べてないから(笑)」と答えていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef7d8c4d5e9896dc40d64dd03d79e0f0a5f0f725