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なぜヤクルトはオリックス“絶対エース”山本由伸の攻略に成功したのか?先制点は「ファウルでは…」とネット騒然の“疑惑打球”
塁審の前の打球はリクエスト対象プレー外
オスナが「日本一の投手」と称したオリックス先発の山本が4点も失うとは誰が想像できただろう。昨年の日本シリーズでは、開幕戦で6回1失点、第6戦で9回1失点だった山本が、この日は、塩見、オスナに1発を浴びて4失点。ポストシーズンでの被弾も初で、1試合の被本塁打2本も2020年8月11日のソフトバンク戦で中村晃と柳田に浴びて以来、4度目の自己ワーストだ。しかも5回、先頭の代打キブレハンに3球目のフォークを投じた直後にマウンドからベンチに右手でサインを送り、わずか64球で降板を申し出た。「右脇腹につったような違和感」があったという。
初回のヤクルトの先制点は、スロー映像が拡散してネットを騒然とさせたオスナの2点タイムリー二塁打だった。二死一、二塁の先制機にオスナは山本のカーブを思い切り引っ張り強い打球が三塁線を襲う。フェアグラウンドでバウンドした打球は、三塁のベース上を通らずに左のファウルゾーンで弾んだようにも、ギリギリベースの端を掠ったかのようにも、ベースの一辺を通過しているようにも見えたが、一度ファウルのジェスチャーをしかけた三塁の土山塁審は、両手を激しく動かしてフェアの判定。その打球処理の不味さも手伝い、一塁走者の村上も生還して貴重な2点を先制した。
リクエストの対象外のプレーとして「塁審の前の打球」が入っているため、リクエストのできなかった中嶋監督はベンチを出て土山審判に何やら話をしていたが、判定はそのままで試合が再開された。だが、その“疑惑打球”の行方を追うスロー映像がネットで拡散。
「どう見てもファウル」「いやベース上をかすかに通過しているのでフェア」「ベースの頭上からの映像でないと正確なことはわからない」などの意見が飛び交い騒然となった。
クライマックスシリーズのファイナルステージでは、阪神の原口のハーフスイングを巡り、これもリクエスト対象のプレーではなかったため、SNSが炎上したが「対象プレーを増やすべきではないか」との声も出た。
広島、中日、阪神、侍ジャパンなどで三塁コーチを務めた経験のある評論家の高代延博氏は、「映像では判断しかねる打球で、一番近くで見ている審判がフェアと判断したのだから評論のしようがない。中嶋監督も抗議ではなく、おそらくファウルのジェスチャーをしかけたのでは?という点を確認したのだろう。だが、守備妨害、走塁妨害など、リクエストの対象外となっているプレーについても映像確認が必要と思える項目はある。特にスリーフィートについては微妙なジャッジが多い。試合時間が長くなることは避けたいので、リクエスト回数の2回を守ることや、審判団の合意を得ることを条件などに加えて項目を増やす議論は必要かもしれない」という意見。ファンの混乱を避けるためには、リクエスト項目の見直しは必要なのかもしれない。
全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c5f868a84cba162ef04e6555f96a436b8c4d8d8