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J2甲府〝史上最大の下剋上〟で来季は地獄? 本拠地はACLの基準満たさず負担増に
悲願の初優勝に歓喜した甲府イレブンだが…
来季待ち受けているのは〝地獄〟なのか…。J2甲府は16日に行われた天皇杯決勝(日産ス)で、J1広島に1―1からの延長PK戦で5―4と勝利して悲願の初優勝。〝史上最大の下剋上〟を果たした。
甲府は現在J2で18位と低迷している中、今大会では札幌、鳥栖、福岡、鹿島とJ1のクラブを次々と撃破。決勝では今季J1で3位と好調の広島との死闘を制した。J2勢の優勝は2011年度のFC東京以来2度目で、決勝でJ1を破っての戴冠は初。J2で低迷している甲府の快進撃はまさにミラクルだ。
しかし、喜んでばかりはいられない。天皇杯優勝で来季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権も獲得したが、これが重荷となりそうなのだ。吉田達磨監督は試合後に「勝ったら勝ったで次の問題が出てくる。競技場をどうするかとか、予算が大変だとか」と吐露。本拠地はACLの基準を満たしていないため使用できず、代替会場の選択肢は国立など高額な利用料のスタジアムとなる。遠征費などもJリーグのサポートがあるとはいえ、小規模経営の甲府にとっては負担が大きい。
また好セーブ連発で殊勲のGK河田晃兵も「J2を戦いながらACLというのがどうなのかっていう…。日程的な部分もあるし、どういう戦いになるのか想像できない」と不安を口にする。今季は残留争いとなっただけに、来季ACLとの両立でリーグ戦がおろそかになれば、J3降格の悪夢もちらついてくる。かといって、大型補強をできる資金もない。今回の快挙は甲府にとって飛躍のきっかけとなるのか、それとも…。
東スポWeb
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0eaae7727e9fbeff50769ed9bb5736894ffde45