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【電撃戦】ウクライナ軍がハルキウ南東で大突破に成功、伝統的な戦車と装甲車の機甲部隊が価値を証明
■ハルキウ南東での大突破。オスキル川到達まで
・この動画は戦況をアニメーション解説しているだけでセンシティブな内容はありません。
・オスキル川の幅が太くなっているのはダムで堰き止めたダム湖「オスキル貯水池」という部分。
・動画の右上にある黄色い楕円で囲まれた部分が今回の攻勢の第一目標クピャンスク市。中央下の黄色い円が第二目標イジューム市。
・動画投稿の翌日にウクライナ軍は南方向に旋回して一気にイジューム市に到達。
ウクライナ軍は1日あたり20~30kmもの前進を数日間連続して続けました。これは敵の抵抗を排除しながら進む軍隊の速度としては限界に近い速度で(進撃速度が早過ぎると補給が追い付かなくなる)、驚異的な大反撃が成功しています。
もしかすると暫く前から始まっていたウクライナ軍のヘルソンでの大規模な反撃作戦は陽動で、このハルキウ南東の攻勢こそが本命だったのでしょうか? 僅か数日でこれほどの面積の領土を奪還し、クピャンスクとイジュームの二つの要衝を手中に収めた成果は大変な驚きです。
ロシア側にとってクピャンスク(兵站用の鉄道輸送拠点)とイジューム(東部制圧の道路交通拠点)の喪失は、ドネツク州に残ったウクライナ側の重要都市のスラビャンスクとクラマトルスクを攻め落とそうとしていたロシア軍の計画(イジュームから南下して包囲する予定だった)を完全に頓挫させてしまうことになります。
■戦車と装甲車を中心とする機甲部隊が証明した価値
今回の戦史に書き記されるべき驚異的な運動戦を成し得た原動力は、戦車と装甲車を中心とする機甲部隊(機械化された装甲部隊)の存在です。3月に首都キーウ防衛に成功した後に4月にゼレンスキー大統領が「反撃には戦車、装甲車、大砲が必要だ」と各国に供与を訴えて、ポーランドがT-72戦車を大量供与し、アメリカなどがM113装甲車を大量供与した成果が結実しました。
戦車の持つ機動力と火力と装甲による突破力、鉄の塊が前進する衝撃力。戦車に追従し支援する装甲車に乗った機械化歩兵。遠距離火力支援を行う自走榴弾砲と多連装ロケットの砲兵。
戦局の大転換を成し得た真の力こそは「ゲームチェンジャー」と持て囃されるような新兵器ではなく、伝統的な重兵器群だったのです。機甲部隊と砲兵部隊が主役でした。(以下ソース)
9/11(日) 2:14
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20220911-00314496