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巨人・坂本勇人、原監督との〝師弟会談〟で決着へ「コンバート」か「生涯遊撃」か
【巨人】坂本勇人「コンバート」か「生涯遊撃」か 原監督との〝師弟会談〟で決着へ
コンバートか、それとも生涯遊撃か。巨人・坂本勇人内野手(33)の周辺が騒がしくなっている。プロ16年目の今季だけで3度の故障離脱に見舞われ、入団2年目から14年間守ってきた規定打席到達も絶望的となった。来季以降も遊撃手の激務をこなし、攻守の要であり続けるべきなのか。原辰徳監督(64)との〝師弟会談〟に熱い視線が向けられている。
2連敗で再び5位に後退したチームは、30日から京セラドームで首位ヤクルトと2連戦。残り23試合で借金7の状況に、原監督は「負けん気ですよ。それがあれば準備もいろんなことをできますよ」と改めてナインを鼓舞した。
現場は目の前の一戦に集中する一方、球団側は来季の構想も練らなければならない。そこでまずネックとなるのは坂本だろう。開幕前に左脇腹を負傷し、4月末は右ヒザのじん帯を損傷。7月には腰痛(仙腸関節炎)を発症して戦列を離れ、離脱期間は計2か月超に及んだ。
もちろん、これまでの功績は計り知れない。高卒2年目の2008年からレギュラーに定着。ゴールデン・グラブ賞を5度受賞(16、17年、19~21年)し、2000安打の偉業も達成した。攻守で長らくチームをけん引し、坂本が遊撃や打線の核にいることが〝日常〟となっていたが、どんな名選手でもやはり不死身ではいられないようだ。度重なる故障で60試合の出場で、1試合当たり8打席以上立たないと規定打席に到達できない計算となっている。
球界関係者は「来季も今まで同じように坂本を遊撃でフルに使おうとするのは厳しいでしょう。一塁や三塁へのコンバートが考えられるが、一塁には中田らがいるし、三塁には岡本和がいる。わざわざ動かす必要があるのかという問題もあるけど、チームとしては坂本をどう使うかを決めるほうが先決じゃないか」と語る。
その一方でコンバートを〝拒否〟する可能性も指摘されている。別の関係者は「坂本にも十何年も遊撃を守ってきた自負があるはず。守備位置が変わり、打撃にも影響してくるかもしれない。体力的な負担を減らすだけなら相手投手の右左で出場機会を減らし、中山などと交代で起用し、後釜を育てるやり方もある」と生涯遊撃を推す声もあった。
いずれにせよ、双方に共通していたのは「しこりを残さないこと。原監督と坂本がとことん意見をぶつけ合い、お互いが納得する結論を出したほうがいい」という点。離脱中には原監督が坂本に一塁転向を打診し、棚上げとなったとの報道もあった。
08年に二岡智宏(現二軍監督)が故障離脱し、坂本を抜てきしたのが原監督。坂本の野球人生を左右する〝師弟会談〟はどんな結末を迎えるのか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d84de892649a24d09ee53a3e4758332548d999e