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【中央日報】クアッドに韓国を追加する「クイント」 韓日関係改善の転機になるのか
海軍で37年間を過ごした元提督のスタブリディス氏は米軍で「最も長く勤務した戦闘司令官」の一人に挙げられる。2009年からNATO連合軍を4年間指揮した後、タフツ大学国際大学院で5年間学長を務めるなど、軍事・外交・安全保障分野で多様な道を歩んだ。
2016年の大統領選挙当時はヒラリー・クリントン候補のランニングメイトに挙がった。放送出演やコラムなどで活発に対外活動をしてきた。スタブリディス氏の父も海兵隊将校だった。父は朝鮮戦争にも参戦した経歴がある。韓国とも縁があるということだ。
◆「韓日、葛藤から協力へ」
スタブリディス氏はコラムで韓日関係についてよく把握していることを示唆した。スタブリディス氏は「太平洋艦隊で長く勤務する間、私は韓国と日本の間に流れる『敵対感』を実感した」とし「歴史的に韓国と日本の深くて複雑な葛藤の歴史を考慮しても、韓日間の葛藤は太平洋地域で米国の軍事計画に多くの残念な点を残した」と主張した。
そして尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の登場を韓日関係の変化のきっかけとして期待を表した。スタブリディス氏は「韓国の新政権からは変化が感知される」とし「北が核実験を準備するなど安保の脅威が高まる中、韓国は軍事力強化の側面で日本とさらに高い水レベルの安保協力が必要な時期であり、このような時こそ韓国がインド太平洋安保体系のクアッドに合流する時点ではないだろうか」と提案した。
スタブリディス氏は韓国の原子力潜水艦保有の可能性について、米国のどの当局者より前向きに言及した。「(尹錫悦政権は)さらに広い射程圏の弾道ミサイルの保有を望み、『さらに大きなサメ』となる原子力潜水艦もこれに含まれるはず」とし「もちろんこれは今まで米国の反対にぶつかったが、最近、米国がオーストラリアに原子力潜水艦を黙認しながら状況は変わった」という考えを示した。
続いて日本も国防力強化で韓国と似た状況だという論理を持ち出した。スタブリディス氏は「日本も国防費を増やし、攻撃的打撃能力と弾道ミサイル防御に集中する新しい国家安全保障戦略を立てている」とし「こうした点で韓日首脳会談の席では双方の『国防協力』が主な議題になるだろう」と予想した。
続いて「韓国が日本、オーストラリア、インドなど他のインド太平洋国家と軍事的同盟を結べば、韓米間の同盟の強度はさらに高まる」とし「これは韓国・日本はもちろん米国にもよいことだ。こうした点で韓国はいつか『クイント』のメンバーになる可能性がある」とした。
韓国と日本は最近まで歴史問題などいくつかの側面で衝突してきたが、双方が軍事力強化を政策目標に掲げただけに協力の余地が生じたという意味と解釈できる。この過程で韓国の「クアッド」加入は両国軍事協力の試金石になるということだ。
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