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【韓国政府】保管温度範囲を超えて回収したワクチン「再活用」へ…「ご心配おかけして申し訳ない」
新型コロナウイルス予防接種対応推進団のヤン・ドンギョ資源管理班長は25日、オンラインで定例会見を開き、前日回収されたアストラゼネカワクチンに対して「問題はないと判断していて、全量廃棄せずに、後で使うものとみられる」と話した。
ヤン班長は「アストラゼネカワクチンは『摂氏2~8度で冷蔵保管して流通しなければならず、凍らせてはいけない』という条件があるが、昨日のワクチンの場合には保管温度で約0.5度程度を越えた状況(摂氏1.5度)であり、また凍結していなかったことが確認された」とし「このようなことから総合すると、ワクチンの使用には問題がないと判断する」と説明した。
前日午後、京畿道利川(キョンギド・イチョン)物流センターを出発して済州道に向かっていたアストラゼネカワクチンの一部が運送トラックを通じて木浦(モクポ)港に向かっている途中で引き返す出来事が発生した。車両内の輸送容器温度がワクチン流通適正温度である2~8度よりも低い状態が確認されたためだ。
この車両には済州保健所6カ所と療養病院9カ所に配分されるアストラゼネカワクチン1950人分(3900回分)が15個の輸送容器に入れられて積載されていた。摂氏1.5度にさらされたワクチンは15個の容器のうち14個に保管された1250人分(2500回分)だ。
政府は輸送容器温度を維持するために入れる「冷媒」を安定化する作業が不十分で「温度離脱」事故が発生したと分析した。
ヤン班長は「(車両)出発前に輸送容器内の温度を詳細に確認して、作業場管理者と統合管制センターを通じて再び確認するなどコールドチェーンの維持に万全を期する」としながら「国民にご心配をおかけて申し訳ない」と陳謝した。
中央日報 2021.02.26 06:44
https://japanese.joins.com/JArticle/275977
アストラゼネカ新型コロナウイルスワクチンに対し、国内で初めての出荷が始まった今月24日、慶尚北道安東市(キョンサンブクド・アンドンシ)SKバイオサイエンス工場から出荷されたワクチン輸送車が京畿道利川(キョンギド・イチョン)の物流センターで到着している様子。