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国際水泳連盟、トランスジェンダー選手の競技出場を制限
総会で行われた採決では、加盟国の71.5%が新指針に賛成した。
新指針は今月20日から施行予定。男性から女性に性転換した選手がFINAの女子競技に出場できるのは、12歳になる前、または思春期の成熟度を5段階で示した「タナー段階」の第2期に到達する前に性転換した場合に限るとしている。
過去に女性から男性に性転換する性適合ホルモン治療の過程でテストステロンを使用したことのある選手については、テストステロンの使用期間が合計で1年に満たず、同治療が思春期に行われておらず、血清中のテストステロン値が治療前のレベルに戻っている場合のみ、女子競技への出場資格があるとした。
この日の採決ではまた、男子または女子のカテゴリーで同連盟の大会出場資格を満たさない選手のため、オープンカテゴリーの大会創設に向けた新しい作業部会を設置することを決議した。
FINAのフセイン・ムサラム会長は、「選手が出場する権利は守らなければならない。だが、特に女子のカテゴリーにおいて、競技の公平性も守らなければならない」と強調している。
トランスジェンダー女性の水泳競技出場をめぐっては、2017年に男子チームの一員だった米ペンシルベニア大学のリア・トーマス選手が、20年に女子チームに加わったことで論議を呼んだ。
トーマス選手は今年3月、全米大学体育協会(NCAA)選手権の女子500ヤード(約457メートル)自由形で優勝し、トランスジェンダー選手として初めてNCAAディビジョンIのタイトルを獲得していた。
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