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【日韓関係】グイグイくる韓国と慎重な日本、関係改善で温度差=韓国ネット「ペコペコするな」
今月中の実現を目指していた朴振(パク・チン)外相の訪日だが、日本側が難色を示したことで来月10日の参議院選後に見送られた。政策協議代表団の訪日や日本外務省側の訪韓が続いた先月初め、外交部当局者は「両国間に大変いい流れが見えている」と期待感を示していただけに、「韓日問題を論じるには選挙後が良いとは言えるものの、スピード感のある関係進展を望んでいた韓国政府としては内心、失望している様子だ」と記事は伝えている。
11日にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)でも、韓日国防相会談は開かれなかった。日本メディアは「岸信夫防衛相は李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官と目も合わせなかった」と報じたという。また、29~30日に開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を機に日米韓首脳会談が開催される見通しだが、記事は「韓日首脳の会談は『略式』にとどまりそうだ」と伝えている。韓国側の積極的な態度は「日米韓の協力を強調する米国の要求に応じてのもの」で、日本に比べ「名分上、優位に収まることができる」ものの、焦りすら感じられるスピードは「国内外で不要な誤解を招きかねない」とも、記事は指摘している。
世宗(セジョン)研究所のチン・チャンス日本研究センター長は「日本側にしてみれば、『韓国が急ぎすぎて適応が難しい。しかし、(韓国側は)内容もないのに対話しようと言っている。それは問題ではないか』と考えている」と分析している。
岸田首相は10日、元徴用工問題など「日韓間の懸案の解決が急務だ」と発言しており、記事は「韓国側がまず解決策を提示すべきだとする従来の立場を改めて示した」と指摘。先月末には韓国側が独島(日本名:竹島)周辺海域で海洋調査を実施しており、これに対する日本側の反応は「韓国内で伝えられているもの以上に否定的なもの」だと伝えている。こうした状況を考えると、岸田首相が参院選に勝利し立場を固めても、「韓日関係の改善には限界があるだろう」としている。こうした状況で韓国当局者が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の正常化など「やや突出した発言」をすれば、「日本側から何も得られない悪手となる」だろうとしている。
一方、日本側は、韓国からの会談提案を事実上、何度も退けていながら、NATO首脳会議を機に日韓と豪州、ニュージーランドによる会議を提案するなど「外交的手腕」を発揮している、と記事は評している。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「日本に対してこっちが先に屈して哀願することがあってはならないのに」「国民はノージャパンを頑張っていても、政権が国を売り渡そうとしているようではな」「後進国に転落中の島国と、そんな外交をしなくてもいい」「加害者でもないのに、なぜこっちがペコペコしなきゃならないんだ」「尹錫悦の外交は本当に深刻だ。日本の指令を受けて動いているかのようだ」「日本がドイツの半分でも歴史認識を持っていれば、欧州のドイツ周辺国のように、韓国も積極的に受け入れるのにね」などの声が寄せられている。
一方で、「日本とは必ず関係を回復すべきだ」「またこんな記事を書いて反日をあおろうとしている」などのコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)
Record China
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