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花巻東・佐々木麟太郎が城島健司ら超え高校通算71号「積極的に振り抜くことをテーマに」
大曲農(秋田)創立130周年記念親善招待試合に「3番一塁」で出場。5回にソロ本塁打、6回に2点適時打を運んで5打数2安打3打点と躍動し、6-0の勝利に貢献した。通算本塁打数では70本の城島健司(別府大付)、平田良介(大阪桐蔭)を超え、高橋周平(東海大甲府)に並んだ。また21日までには69本の筒香嘉智(横浜)超えも果たしている。
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佐々木麟が青空に大きな花火を打ち上げた。2-0の5回無死走者なしで迎えた第3打席。1ボールから大曲農のエース左腕、竹村凌平投手(3年)が投じた内角低め直球を、右中間へ運んだ。「とにかく積極的に振り抜くことをテーマにやってきて、逆らわずに来た球をセンターからレフトへという意識だったので、結果的に風に乗ってくれたと思います」。推定飛距離120メートルの特大弾を「日本一の花火の街」として有名な大曲で1発を決めた。
今夏に弾みをつけるべく臨んだ春季東北大会は、準々決勝で東北(宮城)に1-3で競り負けて初戦敗退。佐々木麟も4打数無安打と沈黙した。この日はソロ本塁打だけでなく、4-0の6回にはダメ押しの2点適時打。一方、凡退した初回の中飛、2回の左飛、8回の中飛もアーチストらしい豪快な打球を飛ばした。いずれも中堅122メートルと広い大曲球場でなければ本塁打の可能性があり、佐々木麟自身も確かな手応えをつかんだ。
「自分の持ち味である弾道のいい打球が出ず、調子が悪い時期が続いていた中で、今日はフライアウトが全部でしたが、それ以上に自分の中でも質のいい内容で打席を終えることができました。調子が完全に良くなってはないですけど、こういう内容が出たことに少し自信を持って、夏に向けて『ここから』だと思ってやっていきたいです」
花巻東は19年以来3年ぶりの夏の甲子園出場を目指す。23日には県大会の抽選会が行われ、7月8日に聖地行きをかけた戦いが開幕する。「この夏は特別な思いを持ち、3年生ではないですが、最後の夏だと思って、この代で甲子園切符をつかみ取り、新たなステージへ進んでいきたいと思います」。筒香、城島、平田らの高校通算本塁打を上回った“花火師”が、夏本番も豪快な一撃で青空を彩る。【山田愛斗】
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c77c545b262de3ad243016877bcfe660d4de11e