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カルタヘナFW岡崎慎司(36) 森保J入り「チャンスある」 代表復帰とW杯への熱い思い
■予想がつく人生にワクワクしなかった
カルタヘナでは中盤やサイドで使われることが多く、戦意を失う時期があったという。「日本に帰ろうかなと思うぐらい。でも、このまま予想がつく人生に自分はワクワクしなかった」。クラブに残ることを決め、監督にFW起用を志願。立場は変わらなかったが、「36歳でも、自分が目指すべき道に向かって楽しめるというか。まだまだ続けられるきっかけになった」と顔を上げた。
チームには、今後の手本になるストライカーもいた。不動の1トップで岡崎より4歳上のルベン・カストロ。今季、2部の得点ランキング上位に食い込んだ。
「40歳がプレーエリアで切れを出していた。自分にも可能性があると感じられた」。岡崎自身も経験を重ね、パスを引き出すポジショニングや簡単に奪われないボールの持ち方に進化を感じていたところ。カストロの効率的な肉体の使い方は新たな学びになった。
■来季も欧州で
その上で来季も欧州でのプレーにこだわる。「今季はふがいない部分を見せてしまった。何とか見返したい。結局、これが僕の原動力」。ドイツやイングランドでも、不遇を経て主力にのし上がった歴史がある。
日本代表歴代3位の50得点を誇り、2018年のロシア大会までW杯に3大会連続で出場した。11月にカタール大会が開幕するが、代表は19年6月を最後に遠ざかる。
「入りたい気持ちで代表の試合や結果を見ているし、メンバーだって見ている」。残されたアピールチャンスは新シーズンの序盤。「『選んでくれ』と言えるぐらいのものを見せないと割っては入れない」と得点ラッシュを思い描く。
■5歳の子に『日本代表になってください』と
最近、代表への思いを強くする機会もあった。13日、岡崎の構想が出発点となった環境配慮型グラウンド「バサラヴィレッジグリーン」(神戸市西区)を初訪問し、自身がメンバーの一般社団法人「マイスター」のサッカースクール生と交流した時だった。
「5歳の子に『日本代表になってください』と言われた。うれしいですよね。頑張りたいなと思いました」。停滞感が漂う森保ジャパンに「熱」を持ち込むべく、岡崎は走り続ける。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e1e688988f1320c2a1626ae002db61ade69a561