「秀岳館高校」サッカー部事件、背後にある全く語られない教育現場の現実

「秀岳館高校」サッカー部事件、背後にある全く語られない教育現場の現実

「秀岳館高校」サッカー部事件、背後にある全く語られない教育現場の現実

1: 名無しさん@恐縮です 2022/05/16(月) 07:42:23.33 ID:CAP_USER9
 https://news.yahoo.co.jp/articles/b4e91bf8075aa99da11c819fdb155798c5fcd87d

 秀岳館高校サッカー部の暴力事件は、コーチの暴力問題に端を発し、監督の不可解な対応や弁明をめぐって波紋を呼んでいる。 【小林信也/作家・スポーツライター

野球を見る目は必要ない
 部員たちが自発的に撮影したとされていた「謝罪動画」が、実は監督の指導の下で撮影・編集されていた。当初は「関与していない」と明言しながら指摘を受けて後に関与を認めるなど、二転三転する監督の無責任な姿勢や言い訳が世間の憤りを煽っている。一体、誰のための問題解決なのか。監督の弁明が右往左往する一方で、監督が「自分自身の立場を守ることに懸命だ」という姿勢だけは一貫して浮かび上がる。生徒を矢面に立てて責任逃れを図ったとしか思えない監督の対応は残念ながら弁護のしようがない。

 だが、なぜこのような事件が起こるのか? 校長補佐という要職にまである教員がどうして自己保身で頭がいっぱいになり、教育者なら本来最優先するはずの生徒への配慮を欠く背景に何があるのか? 私は長年、主に高校野球を中心に高校教育の現場を取材し、部活顧問(監督、部長、コーチら)と親しく交流してきた立場から、あまり語られていない教育現場の実情をふたつの観点から指摘したい。

 ひとつは、「多くの選手を集める部活動が、少子化が進む中で私学経営の重要な基盤になっている」という現実だ。その流れができてもう20年、30年が経っている。私は、ある有名私学の野球部長から、

「野球部とサッカー部と吹奏楽部、それぞれ100人集めるのが私の仕事です。三つの部活で300人の生徒が確保できれば、学校経営の基盤になります」

 と聞いた経験がある。彼は他の私立高校から転職した教員で、野球やサッカーの経験はない。だが、前任校で野球部長だった経験を買われ、その私学に職を得た。

「野球を見る目なんて必要ありません。私が信頼する有名監督が目をつけた中学生を誘いに行く。うちに来てくれればラッキーです」



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