【阪神】逆転負けで再び借金最多タイ１４　矢野監督ガックリ「かみ合っていない」

　阪神は１９日のＤｅＮＡ戦（横浜）に４―５で逆転負け。借金は今季最多タイの１４に逆戻りした。

　打線は初回から糸井、糸原の連続適時打が飛び出し３得点。続く２回には佐藤輝の５号ソロを放ちさらに１点を追加。序盤で４―０とゲームを優位に進めることに成功した。

　だがこの日は先発の西勇が大誤算。身上の制球力に精彩を欠いた右腕は２回と４回にそれぞれ２点を失い、ゲームはあっという間に４―４の同点に。続く５回に宮崎に勝ち越しの中越え適時打を許すと、ここで阪神ベンチはようやく重い腰を上げ、右腕の降板を決意。早め早めの継投策と代打策で劣勢を挽回したＤｅＮＡベンチとは対照的な動きだった。

　序盤は活況だった阪神打線も３回以降、２安打沈黙。一度手放した主導権を取り戻すことができぬまま、ゲームセットを迎えた。阪神は今季ビジターゲームで１０戦全敗。開幕から続く悪い流れを断ち切れぬままだ。

　試合後の矢野監督は「西勇は、芯で捉えられているケースが多かった。本来の感じではなかったと思う。（投打が）かみ合っていないんでね…。押し返せると全然流れも変わるんだけど」と肩を落とし球場を後にした。