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日本ハム・清宮が復調気配の2号!心に響いた新庄ビッグボスの〝カミナリ〟
東スポWeb
今季2号を右翼席中段に突き刺した清宮(東スポWeb)
日本ハムの清宮幸太郎内野手(22)が6日のロッテ戦(札幌ドーム)で今季2号本塁打を放ち、打撃不振からの復調気配を漂わせている。前日5日にはビッグボス・新庄剛志監督(50)から消極的な打撃に苦言を呈されていたが、どうやらこの〝カミナリ〟が効いたようだ。チームも今季初のサヨナラ勝ちで2勝目を挙げ、上昇気流に乗ってきそうなムードだ。
場面はチーム1点リードの4回。先頭で迎えた第2打席だった。フルカウントから相手先発左腕・本前の142キロ直球を完璧に捉えた打球は巨大な放物線を描いて右翼席中段に突き刺さった。
「昨日の分です。昨日、あんなチャンスでヒーローを逃しているので。今日は絶対に打ったろうと思ってました」とは試合後の清宮。プロ5年目の今季は開幕から中軸候補として期待されながらもこの試合前まで計9試合で打率1割8分8厘、1本塁打、2打点と精彩を欠いていた。しかも前日5日の試合では一死満塁の好機で捕邪飛に打ち取られた。そんな背景もあってか、本塁打後ベンチに戻った後に安堵の表情を浮かべたのも無理はない。
もっとも清宮がこの日奮起したのは別の理由もある。前日試合後に新庄監督が清宮の打撃姿勢に「ゲキ」を飛ばしていたからだ。
清宮は代打の打席で3ボールとなった後に「打て」のサインが出たにも関わらず直後の甘い直球を見逃した。この消極的な打撃に指揮官は「満塁で清宮君のところで(カウント)3ボール。打てのサイン。俺は君を信じて打てのサインを出しているんだから割り切ってバチーンと捉えにいきなさい」と言及。珍しく苦言を呈した。
この新庄監督の思いは本人の胸に強烈に響いたはず。だからこそこの日の清宮は第1打席からファーストストライクを積極的に強振。この積極性が第2打席の一発を呼び込んだのだからビッグボスの「カミナリ効果」と言っても過言ではない。
試合も9回無死一、三塁から宇佐美が左翼線に落ちるサヨナラ打。チームの連敗も「4」で止まった。
新庄監督は試合後、広報を通じて「今日は選手に聞いてあげて!」というコメントを残し取材に応じなかったが、指揮官の気持ちを代弁するように清宮がこう語った。
「昨日もフルカウントから打ち損じてファウルフライになってしまって勝機をつぶしてしまった。昨日一日本当に悔しかった。その思いもあって今日絶対打ってやると思って札幌ドームに来たので。その気持ちって感じですね」
そのうえでチームについても前向きにこう話す。「まだ(チームとして)2勝目なんですけど、やっぱり勝つのはうれしい。今日みたいにどんな展開でもどんな試合でも前を向いて全力でやっている自分たちの姿を皆さんに見てほしいです」
指揮官のゲキで大砲候補が復調のきっかけをつかんだとなれば…。チームの前途に一筋の光明が見え始めたか。
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