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阪神・佐藤輝明「3冠」いただく! ミキハウス・キャンプMVP受賞
開幕前にビッグプレゼントだ。阪神・佐藤輝明内野手(23)が23日、京セラドームで行われた「ミキハウス・キャンプMVP」の贈呈式に出席。同時受賞の近本、江越とともに同社製の子供服を受け取った。全体練習ではフリー打撃で快音連発。シーズンを通した活躍で選出される「ミキハウス・サンスポMVP」の初受賞にも意欲を見せ、公言しているリーグV、本塁打王との〝3冠〟を目指す!
大きく、鍛えあげた手で、勲章を受け取った。「ありがとうございます。開けていいんですかね?」。小さく、かわいい服に、佐藤輝のほおが自然と緩む。25日のヤクルトとの開幕戦(京セラ)に向けて本番の地で行われた全体練習前に、キャンプ中の奮闘をたたえられた。さらに毎年恒例の企画「ミキハウス・サンスポMVP」が今年も実施されることが決定したと知り、新たな目標を見つけた。
「ワオッ! 頑張ります!」
入団2年目で虎の新主砲に上り詰めた。オープン戦は15試合に出場し、打率・327、2本塁打、11打点。ミキハウスのキャンプMVPが現場記者による投票で、シーズンMVPがデスクの独断と偏見による投票であることを説明されると「そうなんですか」とうなずき、興味津々。ニヤッとしながら初受賞を約束した。
「ちょうど、知り合いの子供が3、4カ月前に生まれたばかりだったんです。ありがとうございます」
優しい男だ。ミキハウスの服を手にイメージしたのは親友が喜ぶ顔だった。「僕の場合、12歳離れた弟がいたので」。男ばかりの3兄弟の長男。次男・太紀(たいき)さんは関学大3年で野球部に所属。三男・悠(ゆう)くんは現在、小学生。一回り違う弟が生まれたときの瞬間や、抱っこしたときの喜び。トイレトレーニングに、お箸を使う練習など、同じ屋根の下で暮らしながら成長を感じた。〝小さく〟なってしまう子供服を見ると笑顔になれた。ミキハウスの子供服が家族に楽しみと勇気を与えることを誰よりも分かっていた。
贈呈式後の午後2時から行われた全体練習では、シートノックで右翼、三塁のポジションにつき、軽快な動きを披露した。フリー打撃で44スイング中、柵越え4本。キーンと冷え込んだドーム内に乾いた音を響かせた。開幕へ向けた調整は万全。昨季11試合任された4番に今季は最初から座って、ヤクルトのエース小川と対峙する。しかも、大山との勝負に完勝し、奪い取ったという箔つき。すでに17年ぶりのリーグ優勝と本塁打王を目指すことは公言している。昨季近本が獲得した「ミキハウス・サンスポMVP」を初受賞すれば〝3冠〟を達成だ。
「頑張ります」
この日、地元の兵庫・西宮市の有志を中心に「佐藤輝明後援会」が発足し、公式サイトも開設された。掲げた目標は「勝利に貢献できる活躍」「子供たちに夢を」「地域貢献・社会貢献」。そのために一年を通して、活躍する。鋭い目つきに変わった佐藤輝が、いよいよ2年目のシーズンに入る。(阿部祐亮)
★近本&江越もニッコリ
近本と江越も、佐藤輝と同じ票数で「ミキハウス・キャンプMVP」に輝いた。近本のまな娘は3歳。普段の子供服は「妻が買うので、妻のセンスに任せています」というが、3年連続となった同賞受賞で、胸を張ってミキハウス製品を持って帰る。
江越は4歳、2歳の2女のパパだ。ニッコリ笑顔で両手にミキハウスを抱え「(娘たちは)かわいいです。めっちゃ話しますよ。野球をやっているのも分かっているみたい」と子煩悩ぶりを明かしていた。
◆ミキハウス・キャンプMVP
春季キャンプ中、プロ野球担当の記者が毎日1人、その日目立った選手をMVPに選出。上位3人にミキハウスから子供服をプレゼントする企画。今年は阪神の佐藤輝、近本、江越が3票でトップに並んだ。シーズンでも全球団を対象に「ミキハウス・サンスポMVP」を選出する。