阪神・前川にオリの〝絶対エース〟山本を体験させた矢野監督の親心「それが基準になるやん」

　阪神のドラフト３位ルーキー・前川右京外野手（１８＝智弁学園）が１８日のオリックス戦（京セラドーム大阪）に「７番・左翼」として先発出場。５回の第２打席で相手先発・山本から左前打をマークした。

　１８歳の若虎が昨季沢村賞右腕から〝一本〟奪った。５回無死一塁。カウント１―２から山本の外角低めカーブにしっかり対応。体勢を崩しながら左前へ運んだ技アリの一打を「久々のヒットだったのでホッとしました」と初々しい笑顔で振り返った。

　前川は山本との対戦を心待ちにしていたそうで「ワクワクというか楽しみでした。振っていくいうか、振って学んでいくという姿勢を変えずにいこうと思った」。

　高いポテンシャルをこの日も証明した１８歳の姿に矢野監督も笑顔。前戦のソフトバンク戦（１６日、ペイペイ）に続き、この日もスタメンで起用した意図を「（山本は）今、日本で一番いい投手。それを（前川に）経験させてやりたかった。それが基準になるやん。『あーこれが一番いいピッチャーか』って。将来タイガースの中心になっていく素材だとは俺も短い時間だけど見ていて思う。一本出ただけでも大したもの」声を弾ませながら説明した。