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【朗報】漫画『その着せ替え人形は恋をする』 作者・福田晋一さん「アニメ化うれしくてうれしくて13時間観ました!」
2022年3月4日
福田晋一のマンガを原作とするTVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」は、ひな人形の顔を作る頭師を目指す男子高校生・五条新菜(わかな)と、読者モデルをしている美少女・喜多川海夢(まりん)によるラブコメディ。
流行りに疎く周囲に馴染めない新菜とクラスでも人気者の海夢という、交わることのなかった2人だが、海夢の趣味であるコスプレの衣装を新菜が作ることとなり、次第に距離が縮まっていく。真摯に自分と衣装作りに向き合ってくれる新菜に対して海夢は……。原作マンガの単行本は3月25日に最新9巻が発売される。
コミックナタリーでは、アニメ放送を記念し、作者である福田にインタビューを実施。キャリア初インタビューという福田に、新菜と海夢の姿に込めた思い、「諦めていた」というアニメ化が実現した際の感想などを聞いた。
取材・文 / 佐藤希
新菜や海夢は趣味を肯定してくれる彼氏や彼女になるように
──今回、福田先生の初インタビューとなりますので、まずは原作についてお話を伺ってまいりたいと思います。ひな人形の頭師を目指す男子高校生・新菜とコスプレイヤーの美少女・海夢のラブコメディ、という変わった設定が目を引く「その着せ替え人形は恋をする」ですが、新菜と海夢を描くうえでどういうところに気を付けているか伺えますか?
以前コスプレイヤーさんとお話していたときに、彼氏や旦那さんに「コスプレを辞めてほしい。辞めないと別れる」と言われたことがある、と伺って。好きなことを続けたいのに、そうして辞めてしまう方が多いそうで、それがとても嫌だったんです。
なのでこのマンガを描くにあたって、コスプレイヤーさんや何か打ち込んでいる趣味がある方が読んだときに、新菜や海夢は、趣味を続けることを肯定してくれる彼氏や彼女になるようにしました。
──新菜や海夢は、それぞれ好きなものが自分の軸になっているキャラクターなので、彼らに共感する方も多いのではと思います。新菜と海夢のキャラクター設定について、ほかに気を付けていることや、または当初の想定から変わった点などはありますか?
誰が読んでも性別関係なく楽しんでいただけるように気を付けていますが、海夢は「コスプレイヤーと付き合いたかった」「学生時代こんな女の子と付き合いたかった」と思っていた男の人の夢が叶うようにしています。
新菜に関しては最初のネームでは、今読んでいただいているマンガと同様に、周囲と趣味が合わない息苦しさは感じていたものの、今のような繊細さはないというか。もっと軽い感じの性格で、海夢にもタメ口だったんですよ。
──それは新菜の印象がだいぶ変わりますね。
1話の最後で見せる、海夢が作って欲しい衣装に対する「なんですって?」というリアクションも、当初はあそこまで真剣な顔をしていませんでしたね。
それに当初は新菜にも友達がいる設定だったんですが、衣装製作の作業に困ると海夢よりもどうしても友達に相談してしまう流れになってしまって、海夢と2人で協力してなんとかする、という状態が生まれなかったので、新菜を追い詰めるために友達も両親もなくしました。
新菜が作務衣以外似合わなくて作者もびっくり
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://natalie.mu/comic/pp/bisquedoll-anime