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テニス世界ランク1位・ジョコビッチ絶体絶命…「4大大会」全滅危機 合計34億円スポンサーも撤退か!?
東スポWeb
全豪オープンポスターのジョコビッチにマスクを、、(ロイター)
絶体絶命だ。男子テニスの世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)の4大大会出場が全滅する可能性が出てきた。新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否し、全豪オープンの開催地オーストラリアから強制送還となった世界的大スターは全仏オープン(5月)、全米オープン(8月)の出場も絶望的となる中、ウィンブルドン選手権(6月)参戦も不透明な状況という。さらにはスポンサーの撤退も指摘されるなど、窮地に追い込まれてしまった。
ついにテニス界の大スターが崖っ縁に立たされた。英紙「ミラー」など複数のメディアは、ジョコビッチがウィンブルドン選手権にも出場できない可能性があるとし「ウィンブルドンは、ワクチン接種を受けていないスポーツ選手が英国でプレーすることができたとしても、ジョコビッチがプレーすることを許可するという保証を与えなかった」と報じている。
ジョコビッチは開催中の全豪オープンに向けてワクチン未接種や入国書類の不備などを理由にオーストラリアから国外退去となり、欠場が決定したが、全仏オープンの参戦も難しくなっている。フランス政府はスポーツ施設を含めた公共の場を利用する場合にワクチン接種証明書の所持を義務付ける法律を承認。スポーツ相のロクサナ・マラシネアヌ氏も「免除は認められない。すべての大会に参加する選手に適用される。全仏もだ」と話し、ジョコビッチはフランスで活動できない見通しとなった。
さらに全米オープン出場も絶望的な状況だ。昨年11月から米国に飛行機で入国する外国人に対してワクチン接種証明書の提示が義務付けられている中、英紙「サン」は「米国は例外的な状況を除いて訪問者に2回(ワクチン)接種を要求している。全米オープンに彼(ジョコビッチ)が出場する可能性はほとんどない」と伝えている。
そんな中、ウィンブルドン選手権の参戦も厳しい見通しで「ミラー」紙は「英政府の立場はまだ変わっていないが、独自の新型コロナウイルス規則を設けることに関しては、法律よりも先に進む準備ができている」と報じており、第一人者のジョコビッチが「グランドスラム出場を禁止される可能性がある」とし、4大大会すべてに出場できない公算が大きくなっているのだ。
まさに四面楚歌といえるが、世界が注目するグランドスラム大会でプレーできない可能性が出ているジョコビッチに対しスポンサーは撤退の動きを見せているという。欧州メディア「ユーロスポーツ」は「スポンサーが問題を引き起こす可能性がある」とし「ジョコビッチのイメージは再びあいまいになった。マーケティングの魅力のためにささいなことではない」と指摘した。
ジョコビッチは自動車メーカーのプジョーやアパレル大手のラコステ、時計メーカーのウブロなど総額2630万ユーロ(約34億2000万円)の契約を結んでいる。ラコステは「できるだけ早くジョコビッチ選手と話して彼の存在に伴う出来事を検討する」とコメントしているが、同メディアは「公共の場でアスリートのイメージが損なわれた場合、契約を停止する可能性がある」と伝えている。
今回の騒動は各方面に波及し、ネット上では「選択肢は2つ。ワクチンを接種するか、引退するかだ」との声も出ているが、コート内外でジョコビッチがかつてない危機に直面しているのは間違いないようだ。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/4eac2be04bbfe00681c1f5356464984ae8aac28a