あわせて読みたい
阪神 佐藤輝明は今季も右翼で起用…井上ヘッドが基本方針明かした 体力強化へ内野ノックは「ウエルカム」
阪神の井上一樹ヘッドコーチ(50)は9日、2年目を迎えた佐藤輝明内野手(22)のポジションについて基本方針を明かした。昨季最も起用数の多かった「右翼手」で、本人が意欲を示す「三塁手」は大山悠輔内野手(27)と昨季同様のシフトだ。
新人合同自主トレが始まったこの日、井上ヘッドも鳴尾浜球場で視察。その際、そこで自主トレを行う佐藤輝とも遭遇したところで、新年のあいさつなどを交わした。
ポジションについては報道陣の質問に答えた。
「基本は、悠輔と輝明どっちか調子の良いやつを使って、どっちかがベンチかというようなのをやっぱり避けたい。もちろん両方が2人とも絶好調ですというのを1年間通すことをしてほしいけど、基本はやっぱり悠輔がサードで、輝明がライト」とポジションを明確にしてみせた。
昨年、大山が故障のため離脱した際は佐藤輝が三塁へ回った時期もあった。不測の事態に備えて佐藤輝には三塁手という選択肢も残す。しかも相乗効果も狙う。
「下半身強化ということを考えたら、内野ノックとかも、去年はほぼほぼやらなかったけど、今年は多めにやらせるのもありかなと。輝明は幸いにも去年、大きなけががなかったけど、何があるか分からない。あいつも三塁を守りたいという気持ちがさらさらないのではなく、逆にあるほうだからね」
志願の早出特守など願ってもないことだ。
「彼が三塁練習をガンガン(周りに)見せつければ、ほかの内野陣も刺激を受ける。相乗効果を考えればウエルカムですよ。三塁? ノック受けたいの? 来い、来い、来い、来い。大歓迎ですよ。あいつは外野守備も下手なわけじゃないから。外野ノックも内野ノックも求めてくるならコーチ陣は拒むことはまずしない」
昨季は球宴までの前半戦で20本塁打を放ったものの、東京五輪明けの後半戦はプロ野球野手最長の59打席連続無安打を記録し、わずか4本塁打。歴代ワースト6位の173三振を喫した一方で、シーズン24本塁打は球団新人最多記録だ。ただ、失速は体力不足と指摘されている。
「何をしたから体力がつくという答えはないからね。でも俺の中ではバットを触れてなさい、ボールを追いかけなさい、走ってなさい、と。何ってことはないけど、そういったことをやることが、体力ではプラスになると思ってます」
本人も三塁希望は強いものの、首脳陣の方針によって臨機応変に対応する構え。井上ヘッドが春季キャンプで三塁練習を容認するのも、起用法は昨年同様にしても、フルシーズンで怪物ぶりを発揮することを願ってのことだ。