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阪神近本光司に夢膨らむ、佐藤輝明との「デコボコ20発コンビ」誕生なるか
近本は令和のオールラウンドプレーヤー!! 阪神のデータを深く深く掘り下げる、スカイAの人気番組「虎ヲタ」出演中の高野勲記者は、近本光司外野手(27)の「大台そろい踏み」に注目しました。打率3割、2桁本塁打はともにプロ入り初。これに20盗塁以上を加えると、今季12球団で近本だけという快挙です。ゴールデングラブ賞の受賞も、これまた初。来季は「球団最低身長20本塁打」への挑戦と、夢は膨らむ一方です。
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3拍子そろった好選手として、近本は球界有数の存在に成長した。打率3割1分3厘、10本塁打、24盗塁。3割と2桁本塁打クリアは自身初だ。これに20盗塁以上を加えると、この3部門を満たした選手は今季12球団で近本のみ。公式戦が年間143試合となった15年以降では球界6人目。阪神では18年糸井以来で、生え抜きでは初である。また、新人から3年での通算476安打はNP最多。加えて今季は初のゴールデングラブ賞にも選ばれ、走攻守すべてで結果を残した。
昨季は474打数139安打の2割9分3厘で、3割には届かず。凡打をあと3本安打にかえていれば、四捨五入ながら打率3割に乗っていた。同年は1年目の19年に続き9本塁打に終わっており、今季はこちらの壁も破った。阪神で中堅手としてチーム全試合の過半数に先発出場し、前述の3部門で大台に乗せたのは、60年並木輝男(中堅先発118試合=3割6厘、11本塁打、23盗塁)以来61年ぶりの快挙である。阪神の中堅手でいえば、新庄剛志は在籍中2桁本塁打が7度あったが、3割や20盗塁には届かず。盗塁王5度の赤星憲広は3割を5度記録したが、生涯3本塁打の短距離打者だった。
来季の目標として掲げているのは20本塁打だ。阪神ではこれまで42人がクリアした。近本は身長わずか171センチ。20本の大台を満たした阪神の選手で、最も身長が低かったのは173センチの藤村富美男だ。近本が達成すれば2センチ更新する。ところで今季24本塁打を放った佐藤輝明は187センチで、17年20本塁打の中谷将大とともに日本人で最高身長である。来季は佐藤輝と近本の「デコボコ20発コンビ」誕生が楽しみだ。【記録室=高野勲】
◆虎ヲタ~知ればアナタも人気者~ 阪神タイガースをデータから読み解く、新感覚の野球情報番組。増田英彦(ますだおかだ)関本賢太郎(阪神タイガースOB)高野勲(日刊スポーツ記者)がレギュラー出演。1月のテーマは「新庄剛志」。放送予定はスカイAのホームページで。