【産経新聞主張】 佐渡金山 韓国は反日を持ち込むな
一昨年に世界遺産になった「佐渡島(さど)の金山」(新潟県)をめぐり、博物館などの展示内容の修正を日本政府に求める決議が、韓国側の働きかけで採択されたことである。
韓国政府は、戦時中の佐渡金山で朝鮮半島出身者が「強制労働」させられたと一方的に主張している。
だが、強制労働がなかったことはさまざまな史料から明らかだ。日本政府は虚偽に基づく韓国側の要求に屈してはならない。
展示内容を手直しするにしても、強制労働をにおわせることは歴史の歪曲(わいきょく)と文化価値の毀損(きそん)につながるため絶対に認められない。
今年の世界遺産委は韓国・釜山で開催された。登録済み遺産の保全状況なども審査し、佐渡金山をめぐる展示内容について「依然として進展の余地が残されている」と評した。
その上で日本政府に対し、韓国を念頭に「関係当事国」と緊密に協議することを求め、来年12月までに報告書を提出するよう決議した。
佐渡金山の世界遺産認定をめぐっては、戦時中に「強制労働」があったとする韓国が反発した。
そこで、過酷な労働環境があったとする解説パネルを展示することで日韓両政府が合意した経緯がある。
今回の決議について、韓国外務省は「世界遺産委の権威ある決定」とし、日本側に「登録当時の約束」の履行を求めた。
「強制労働」を認めさせたいのだろうが、そのような日本を貶(おとし)める企(くわだ)てはやめるべきだ。
佐渡金山の朝鮮半島出身の労働者は、募集や法令に基づく徴用で集まった。給与などの待遇は内地出身者と変わらなかった。
日本政府は令和3年に「強制労働には該当しない」との答弁書を閣議決定している。
今回、世界遺産委は日本側にも配慮し、決議に「強制」の文言を入れなかった。
木原稔官房長官は会見でこの点を指摘し、「引き続き適切に対応する」と述べた。
事なかれ主義や自虐史観によって韓国の不当な干渉に迎合することのないよう、政府は注意してもらいたい。
2026/8/9 05:00
https://www.sankei.com/article/20260809-OYG7VSGMYZPYVOJYCLNMQZMOHM/