【韓国】KOSPI、史上初の8800台突破も、半導体除けば4100~4200程度?=李大統領はソン・フンミン選手を引き合いに出し不快感
今月1日の韓国株式市場は、取引時間中に史上初めて8800台を突破し、一時8874.16まで値を上げた。通信社の聯合ニュースは「節目となる9000まで終値ベースでは211ポイント、取引時間中の最高値では125ポイントに迫った」と伝えた。KOSPIの急激な上昇を受け、韓国取引所はこの日午前11時30分ごろ、有価証券市場でプログラム買い注文を一時停止する買いの「サイドカー」を発動した。
世界的なAI投資の拡大を背景に、高帯域幅メモリー(HBM)をはじめとするAI半導体の需要が急増。韓国ではサムスン電子やSKハイニックスといった企業の株価上昇が続いている。サムスン電子は1日、取引時間中に時価総額2000兆ウォン(約210兆1700億円)を突破した。この日午前11時44分の時点で2025兆7355億ウォンとなった。韓国の上場企業で、時価総額が2000兆ウォンを超えたのは同社が初めて。韓国紙の中央日報は「HBM製品であるHBM4Eのサンプルを初めて出荷したと発表したのに続き、AI半導体市場の成長の期待感まで加わり、強い上昇を見せている」と伝えた。時価総額2位のSKハイニックスも上昇の流れが続いている。同紙は「この日KOSPIが取引時間中に8800を突破し、過去最高値を更新した中でのサムスン電子の時価総額2000兆ウォン突破は、韓国証券市場の新たなマイルストーンと評価されている」と報じた。
一方、世界的なAIブームに伴う半導体需要の急増が、韓国株式市場に偏重現象をもたらしていると指摘されている。韓国株式市場でのサムスン電子とSKハイニックスの時価総額の割合は約50%に上っている。
半導体大型株だけが疾走する「K字型株式市場」の影が濃くなっていることに、市場では懸念の声も聞かれる。現在は、半導体業界の好調が市場のラリーをけん引しているが、業界の鈍化時には市場全体の変動性が急激に拡大する可能性があるからだ。証券会社のユジン投資証券は先月、「半導体以外のほとんどの業種はKOSPI上昇についていけていない」とし、「半導体を除いたKOSPIは4100台と推定される」と分析した。KOSPIが史上初めて8800台を突破した今月1日、ITサービス業種は10%近い上昇率を記録した一方、建設(-4.74%)、紙・木材(-3.77%)、医療・精密機器(-2.71%)などは下落し、明暗が分かれた。
また、この日KOSPIが過去最高を更新したのとは対照的に、新興企業向け株式市場KOSDAQ(コスダック)市場は下落。前営業日比2.30%安の1050.03で取引を終えた。二次電池やバイオ関連銘柄の不振が響いた。市場では、KOSPIの主力株に資金が集中することでKOSDAQ市場の低迷が固定化するのではないかとの懸念も出ている。
こうした中、AIと半導体を国家成長戦略に据えてきた、明日で就任1年の李在明大統領は1日、「半導体を除けばKOSPIは4100」との証券会社の分析に不快感をあらわにした。李氏は、KOPIが半導体株を中心に急騰しているとの指摘に、韓国サッカー界の絶対的エースで、11日に開幕するW杯の韓国代表メンバー、ソン・フンミン選手を引き合いに出し、「サッカーの実力を除けば、ソン・フンミンも普通の人なのか」と反論。その上で、「むしろ『半導体を除いても韓国株式市場は4100』と言うべきではないか」と指摘した。
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