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【先進国になりたい病】 韓国政府が「ウォンの国際化だ」と言い出しタスクフォースを船出。
2026年02月27日、韓国の財政経済部が「ウォン国際化TF(タスクフォース)」を作った!――というプレスリリースを出しました。
何でも勝手にしなはれ――なのですが、この話には、韓国の悲願「先進国と認められたい」が絡んでいます。
以下にプレスリリースを全文和訳しますが、面倒くさい方は次の小見出しまで飛ばしても大丈夫です。

ー中略ー
参加者たちは、これまで韓国の経済と外為・金融市場が持続的に成長し、国家ブランド価値も向上してきたにもかかわらず、国際金融市場においてウォンの内在価値が十分に反映されていない点を指摘し、ウォンの国際化は象徴的目標ではなく、我が経済と外為・金融市場の飛躍を実現するための核心課題であるとの認識を共有した。
ー中略ー
最後にホ次官は、過去のウォン国際化政策が外為市場環境の変化の中で一貫して推進されなかった経験と、それに対する市場の懸念に言及し、ウォン国際化は韓国の外為・金融市場の飛躍のための核心課題であり、MSCI先進国指数への編入とも密接に関連する事案であるだけに、関係機関が協力して一貫性をもって推進していかなければならないと強調した。
ー中略ー
⇒参照・引用元:『韓国 財政経済部』公式サイト
「「ウォン国際化TF」を立ち上げ、ウォンの国際化のための包括的なロードマップ策定を開始しました」
https://mofe.go.kr/nw/nes/detailNesDtaView.do?searchBbsId1=MOSFBBS_000000000028&searchNttId1=MOSF_000000000076966&menuNo=4010100
・ウォンは吹けば飛ぶよなローカルカレンシー
面白いのは「韓国の経済と外為・金融市場が持続的に成長し、国家ブランド価値も向上してきたにもかかわらず、
国際金融市場においてウォンの内在価値が十分に反映されていない」などと書いている点です。
ウォンは国際間の決済に使える通貨(ハードカレンシー)ではありません。
持っていても韓国でしか使えない、吹けば飛ぶよなローカルカレンシーです。株式と同じく「コリアディスカウントだ」などと
言い出しそうな言説です。
この時点で「ばっかじゃなかろうか」なのですが、国際化を進めるというのです。持っていても仕方がない通貨を誰が欲しがるので
しょうか。どうやって世界的に決済に使える通貨にしようというのでしょうか。
なぜまた国際化などと言い出しているかというと、例の「MSCI」指数の件があるからです。
『MSCI』は「Morgan Stanley Capital International」の略でモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社のこと。
MSCI社は金融サービス企業で、世界中の市場(主に株式)についての情報を提供していることで知られます。
https://money1.jp/wp-content/uploads/2026/02/sozai_17289_img.jpg
↑MSCI指数の市場分類では韓国は新興国市場となっています。
「MSCI指数」(MSCI All Country World Index)の分類によると、韓国市場は「新興国市場(Emerging Market)」に分類されており、
先進国市場(Developed Market)ではありません。
先進国を名乗りたいならMSCIで先進国に分類されてからにしろ
――などといわれますが、いまだに韓国市場はMSCI指数では、先進国ではないのです。
MSCIが先進国に分類されないのは、幾つか理由がありますが、その最大の難関は「域外の(オフショアの)ウォン取引市場がないこと」
です。
ウォンの国際化などといっているのは、「国際化した通貨でありオフショアの取引所がないとMSCIが韓国市場を先進国と認めないから」
なのです。
今回のTFがどのような「手」を使ってMSCIを説得するのか、お手並み拝見――です。
(吉田ハンチング@dcp)
2026.03.01
https://money1.jp/archives/163504




