阪神・岩崎優の「塩コメント」は最高のメンタル管理術？ 日本ハム・宮西と共通する “考え方”

来季はストッパー就任もありそうな阪神・岩崎（東スポWeb）

　今季、自己最多の４１ホールドをあげた阪神のセットアッパー左腕・岩崎優投手（３０）が１７日に５５００万円増の１億５０００万円で契約を更改した。

　守護神・スアレスの退団に伴い、来季は抑え候補に名前が上がる左腕は「（監督から）直接、言われたわけじゃないので、特に答えることはないかなと思いますが、任されたところでやるだけかなと思っています」と持ち前の短めかつ、控え目なコメントで来季を展望した。

　そんな中継ぎ左腕が毎年、コンスタントに成績をあげる秘訣には、持ち前の塩対応コメントも「ひとつの要素として欠かせないもの」と指摘する声がある。声の主は通算３７３ホールドで歴代１位記録保持者の宮西がいる日本ハムの首脳陣。宮西を例に「抑えた試合もコメントは常に控え目。宮西は無死満塁を抑えて勝っても、ヒーローインタビューを断る。彼がお立ち台に上がるのは、１００とか２００のホールド記録の節目の時だけ」と言い、これを貫くのにも理由があるという。

「このポジションは常に逆の立場になる可能性がある。ナイターで無死満塁を抑えて勝利投手でも、翌日のデーゲームで打たれたら逆に『戦犯』になる。先発はその心配はないけど、勝負どころで投げる人は、抑えた次の日にまた同じ場面がくるから。岩崎のコメントを見ると、人気球団の阪神で、わざと自分を地味に見せている感じさえするけど、長くこのポジションで飯を食うためには、常に一定の精神状態を保つための術だよね」

　歴史の浅いタイトルとはいえ、岩崎も左腕では歴代８位１０９ホールドまでその数を積み上げた。「ピンチ」が日常の仕事場だけに、抑えても、打たれても黙々と…。このままの〝塩加減〟が続く限り、球史に名を残す〝レジェンド中継ぎ左腕〟の仲間入りを果たす日は、そう遠くはなさそうだ。（金額は推定）

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