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中国産のウナギを「愛知県産」として5年前から偽り 岐阜県
岐阜県は17日、愛知県産と中国産の活ウナギを明確に区分せずに加工した商品をすべて愛知県産と偽り、小売店などに卸していたとして、岐阜県高山市の高山水産青果に対し、食品表示法に基づく是正を指示した。
岐阜県によると、同社は6〜10月、仕入れた愛知県産と中国産の活ウナギを開きに加工して販売する際、そのすべてを愛知県産と表示したり、表示そのものをしなかったりした。販売先は主に飛驒地方のスーパーや飲食店、宿泊施設など70店に上るとみられ、この期間に愛知県産として販売された3万125本に中国産が6640本含まれていた。また、産地を表示せず販売した3426本に中国産がどの程度含まれていたかは分かっていない。
県が通常の立ち入り検査で、中国産のウナギを仕入れた伝票があるのに、販売した伝票が愛知県産しかなかったことに気付き発覚した。同社は「愛知県産が足りない時に中国産で補っていた」などと認め、少なくとも5年前から偽装していたという。【道永竜命】
◇社長謝罪「再発防止に取り組む」
高山水産青果は17日夕、高山市内で記者会見を開いた。東勇隆社長は「迷惑を掛けたことを深くおわびし、再発防止に取り組んでいく」と顧客や一般消費者に謝罪した。
東社長によると、ウナギは社員1人が仕入れから販売まで担当していた。社員は、国産ウナギの入荷が減り、国産を求める顧客の需要に応じる量を確保できなかった場合に、中国産ウナギの伝票の産地表示欄を空欄にしたまま、事務部門の担当者に渡していた。事務部門でのチェック機能も働かなかった。【大竹禎之】
ヤフーニュース(毎日新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b77eac5ad210b76fe612f382fef006d7e0ef645