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128キロバイト (17,184 語) – 2025年6月17日 (火) 22:05
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1 シャチ ★ :2025/07/28(月) 11:46:40.74 ID:hwyBYY9z9
消費者心理や感覚マーケティングを専門とし、「食」にまつわる心理を研究する東京大学大学院経済学研究科・講師の元木康介氏は、
「身体に取り込む“食”は、消費行動のなかでも特殊です。嫌悪感や安全性への懸念など、そこにある心理的特性を踏まえなければ、代替食品を普及させるのは難しいでしょう」
と語る。
フードテックの未来を左右する、新たな食に対する根源的な「抵抗感」とは何か。そして、企業はこの「感情の壁」をどう乗り越えればよいのか。
「ブーム」に終わったコオロギ食
国際的に「昆虫食」が脚光を浴びたきっかけは、2013年に国連食糧農業機関(FAO)が発表した報告書の中で、将来的な食糧危機に対し、「昆虫」を新しい食料源として推奨したことだとされる。
昆虫は、牛肉や豚肉と比べても栄養価が高く、飼育の効率性も高いスーパーフード──SDGsの文脈で「エシカル消費(社会課題や環境保全に配慮した倫理的消費)」の気運も高まるなかで、昆虫食は産業としても成長していった。調査機関ごとに差はあるものの、日本能率協会総合研究所による2020年の推計では、市場規模は2019年度の70億円から2025年には1000億円に到達するとも予測されていた。
実際に、2020年前後には日本でも、冒頭にあげたグリラス(2019年創業)、バグモ(2018年創業)、クリケットファーム(2021年創業)のほか、現在も事業を続けるフューチャーノート(2019年創業)など、コオロギ食を扱うフード・テック・ベンチャーが続々と誕生。
良品計画がグリラスと共同開発し、2020年に販売した「コオロギせんべい」が大ヒットしたほか、ニチレイがタケオ(昆虫食の草分け的企業)に出資し、カルビーがフューチャーノート主催の「コオロギレシピグランプリ」に協賛するなど、大手食品メーカーが参入する動きも現れ、昆虫食への期待の高まりがうかがえた。
日本国内で、その空気が一変したのは、SNSを中心とした炎上騒動だ。2022年11月にグリラスのコオロギパウダーを使った給食が徳島県の高校で提供されたことが報じられると、賛否両論が巻き起こった。2023年3月には大手製パン会社の敷島製パン(Pasco)が発売開始した「コオロギパン」を巡り、これもまたSNSを中心に大きく炎上。一部では不買運動にまで発展した。
そもそも昆虫は普及のハードルが高い食材だ。
「食の消費受容度を測る研究は数多く行われていますが、いずれも昆虫食の受容度はさまざまな代替タンパク質の中で最も低い結果になる。これは環境意識が高いとされるヨーロッパ諸国でも同様で、昆虫食を代替として食べたい、食べたことがあると回答した割合は、ともに20%未満だったというデータもあります。
しかも、大規模な国際比較調査によれば、日本は受容度が低いエリアに入っています」(元木氏)
元木氏は、「新たな食の受容」について研究するなかで、「プラス因子」と「マイナス因子」のせめぎ合いによって、人が食を受け入れられるかどうかが決まるというモデルを基に、心理メカニズムを分析している。(以下ソースで
7/28(月) 11:35配信 BUSINESS INSIDER JAPAN
https://news.yahoo.co.jp/articles/3da523439c68aef9c859b3c1699933f7de6cf218
良品計画が販売しヒットした「コオロギせんべい」(左)/元木康介氏(右)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3da523439c68aef9c859b3c1699933f7de6cf218/images/000