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【野球】阪神で「ダメ助っ人」の烙印を押されたロハスJr.が、韓国球界で「レジェンド助っ人」の仲間入り「まさにKBOのボンズだ」
KBO(韓国プロ野球)リーグのKTウィズに所属するメル・ロハスJr.は現地時間7月3日のキウム戦で11号2ランを放ち、KBO通算175本塁打を記録。外国人打者の通算本塁打記録を23年ぶりに更新した。
現在35歳のロハスJr.は、今季でKBO6年目。2020年に打撃二冠王(本塁打&打点)とリーグMVPに輝くなど確かな功績を残してきた助っ人は、キウム戦で左翼スタンドの場外へと運ぶ特大弾をマーク。これで、かつて中日などで活躍したタイロン・ウッズが1998年からの5シーズンで叩き出した174本塁打を超えた。
もっとも、ロハスJr.は日本のプロ野球ファンにとっては、いわゆる「ダメ助っ人」のイメージが強いかもしれない。20年のオフに阪神へ電撃移籍を果たしたが、約2年間でNPB通算打率.220、17本塁打、48打点、OPS.697と成績は低迷。コロナ渦による適応の難しさもあったが、「日本の投手は絶対にストライクは投げない。球を散らして真っ向勝負をしない」とボールゾーンを駆使した勝負に対応しきれなかった感は否めない。
虎党の期待を裏切ったロハスJr.は、阪神退団後にメキシコ・リーグに移籍。その後、24年に古巣であるKTウィズと再契約を果たすと、復帰1年目から「水を得た魚」のように活躍。打率.329、32本塁打、112打点、長打率.568、OPS.989のハイアベレージを叩き出し、打率、本塁打、打点の3部門でリーグ10傑入りを果たした。
韓国で文字通りのレジェンドとなった。そんなロハスJr.には地元メディアも惜しみない称賛を送っている。
ニュースサイト『Star News』は、これまでの記録保持者であったウッズを「伝説級の打者であった」と記した上で「ロハスはまさにKBOリーグにおけるバリー・ボンズだ」と強調。躓いた日本でのキャリアをふまえて、次のように称えた。
「KBOでの成績を基に日本プロ野球の名門である阪神に移籍したが、2年間で149試合、打率.220、17本塁打、48打点、OPS0.697で挑戦は失敗を味わった。そうしたキャリアの紆余曲折を考えれば、ウッズが持っていた外国人選手記録の更新は簡単に想像できないことだった」
今では「韓国人よりも韓国人のよう」とも愛されるロハスJr.。その足跡は実に興味深い。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
https://news.yahoo.co.jp/articles/4bf45af8d1ea68ce7cdf26b8d1565aac9dfe30b5