阪神中野拓夢2年目進化へ広角打法に磨き「外の甘い球を仕留める」

阪神中野拓夢2年目進化へ広角打法に磨き「外の甘い球を仕留める」

阪神中野拓夢2年目進化へ広角打法に磨き「外の甘い球を仕留める」

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 「阪神秋季練習」(19日、甲子園球場)

 支配下復帰に向けて、大きな前進だ。右肘のトミー・ジョン手術から復帰を目指す阪神育成の才木浩人投手(23)が19日、甲子園で行われた秋季練習に参加し、術後初めて実戦形式のマウンドに上がった。先頭の長坂を空振り三振に斬るなど、打者6人に対し直球は常時150キロ超を計測。スピン量も1軍ローテレベルをたたき出し、矢野監督ら首脳陣が大きな期待を寄せた。

 投げられる喜びを全身で表現し、全力で腕を振った。才木の右腕から放たれた球が、威力抜群で捕手のミットに収まる。球速表示がなくても、体感で伝わる剛速球。その投球内容に、首脳陣も目を見開いた。

 術後初となった実戦形式の登板。きれいな甲子園のマウンドに、さっそうと向かった。先頭・長坂を直球2球で追い込むと、最後はフォークで空振り三振。続く藤田、中野は力強い真っすぐで飛球に打ち取った。

 大山には四球。原口には左前打こそ浴びたが、予定通り6人と対戦して降板。「最高です。今日は楽しかったです。投げられて、やっぱり野球は楽しいなって感じでした」。大きな収穫と喜びを感じた24球だ。

 矢野監督は自ら「手術する前より良かったんじゃない」と大絶賛。トラックマンの計測で直球は常時150キロを超えていたことを明かした。さらにプロ野球で投手の直球平均回転数は2200と言われているが、才木は2600を計測。1軍ローテレベルに達していた。

 それだけに「来年に向けて、こいつが帰ってきたら面白いというような、スケール感もある」と指揮官。金村投手コーチも「12月も投げ続けるやろうから、それ次第ではあるんじゃない」と、春季キャンプの1軍抜てきも示唆した。

 甲子園へ向かう前には、鳴尾浜で矢野監督と4球のキャッチボール。「矢野さんが監督になって、自分は貢献できていない。1軍に上がって貢献できるように」と力を込める。

 年内の目標だった打者との対戦を終えるなど、順調にリハビリの階段を上がってきた才木。「野球でしか恩返しできない」-。お世話になった人へ投げる姿で感謝を伝え、矢野阪神の優勝に貢献するという目標に向かって突き進んでいく。



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