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【?】美容ジャーナリストが考える「韓国人はなぜ、世界の憧れの的となったのか?」コスメとカルチャーからみる6つの理由
今やZ世代の憧れを集めるのは、ブロンドヘアのパリジェンヌではなく、K-POPアイドルたち。なぜ韓国は、東の辺境の地から世界の中心へとなり得たのか? 話題のコスメとともに振り返る。
#1 可愛さより“かっこよさ”命のブランディング
2009年にデビュー、韓国ガールクラッシュの基礎を築いた第2世代の2NE1。アイドル=少女的という常識を打ち破って人気を博し、15年にはメンバーのCLがシャネルのショーに出席。アジア人が世界のファッションアイコンとして活躍する道を切り拓いた。2NE1 1…
K-POPのお手本は日本を飛び越えマイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソン。特に第3世代以降は、可愛さより“かっこよさ”命。
色気もAKBの変則的な“制服”とかではなく、体型を強調するモノトーンで表現し、内股ではなく外股で、今や死語の“エロかっこいい”や“かっこ可愛い”を世界を驚愕させるまでに進化させた結果のグローバル化。一気にハイブランドもひれ伏す存在となったのだ。
#2 そのなかでNCT YUTAが異様な人気を誇るワケは…?
K-POPグループNCTの日本人メンバーとして活躍するYUTAこと中本悠太はインスタグラムのフォロワー数890万人で堂々日本人男性第1位。面立ちもアゴが細くすっきりクールで韓国人っぽく、声も所作も天性の韓国的オーラの持ち主だ。
K-POPグループの日本人は皆この韓国的センスを逆輸入して異彩を放つ。逆にSnow Manは容姿から歌、踊りまで、いわゆる韓国的センスを持つ人選で成功したケース。
まさしくそこに理屈を超えて人を魅了する“韓国製の洗練”の奥義というものが存在するのだ。
#3 クラシック音楽の世界でも韓国人の勢いがすごい!
日本では2021年に反田恭平のショパンコンクール第2位に沸き返ったが、じつはその前に韓国のチョ・ソンジンがショパコン優勝の快挙を成し遂げてしまった。
また超絶技巧と美貌で今にわかに世界的な評価を集めるのも韓国の20歳イム・ユンチャン。クラシックの世界でも韓国の勢いは激烈なのだ。
特に活躍が目立つのがスミ・ジョーを生んだオペラの世界、ドイツの音楽大学の声楽科を受験した半数以上が韓国人だったという異常さだ。なぜ声楽か? これも自己主張と自己評価の高さが声の力強さに繋がるという原理か?
#4 韓国のベスコスから読み取れる、徹底した「結果ありき主義」
韓国ベスコスで軒並み1位のVTリードルショット100は、「少しずつ部分に使い、肌全体へはテスト期間が終わってから」という但し書き。CICAと天然マイクロ美容針95,000本はハイリスクハイリターンの象徴だ。
またAnua PDRNヒアルロン酸カプセル100セラムはサケの精子由来成分であるPDRN配合、COSRXのRX ザ・6ペプチドは文字通りの6種のペプチド配合で、攻めの効果ありきの超エイジングケア。
#5 ファンデの主流も日本製から韓国製に変化
日本独自の“白塗り”は奈良時代に始まり、江戸の花街を中心に白粉を水に溶いたファンデの原型とも言えるものが定着。
一方、ハリウッドのファンデも独自の進化を見せ、世界初となる水スポンジ専用ファンデはマックスファクターが開発したが、これを水アリ水ナシの2wayにし、水なし専用のパウダーファンデを作ったのは日本のコーセーだった。
でも現在の主流は韓国発のクッションファンデ。ヒントとなったのはスタンプに使うインクスポンジとか。これも一つの逆転劇か。
#6 韓国コスメがいま日本で爆発的に売れている理由は…
“冬ソナブーム”の後、韓国の高級コスメが次々日本上陸、〇万円以上買うと新四天王のソン・スンホンとハグができる的なベタなキャンペーンが目立ったが、品質で上回る日本の化粧品には到底敵わず、その後撤退が相次ぐ。
でも化粧品は国を挙げて成功させたい案件で、ならばと独自のeコマースを導入させたりするが、日本はセフォラさえ成功しない特殊な市場。それならば独創的な製品作りこそが鍵とばかりにユニークなプチプラコスメで一気に市場を広げ、ダメ押し的なコンビニ展開で爆発的にヒット。
開発に絶対の力点を置いた韓国コスメは日本人も驚くほど高品質低価格、お洒落なアイテムが目白押し。諦めぬ執念の勝利が今頃日本のメーカーを慌てさせているのだ。
CREA WEB 3/19(水) 11:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/8942ca6543c7ae3d60b61fe86cc15a2c267f1f90