【バンドリ！】「祥子ちゃん、ご飯できたからともりん呼んできてくれる？」

「分かりましたわ、愛音お母様！」
愛音お母様からのお願いにお返事をすると、書斎にいる燈お父様を呼びに行くことにします。
「燈お父様〜？ 入りますわよ…ってまぁ、またお母様との結婚式の写真を見ていますの？」
「祥ちゃん…うん、あのちゃん…綺麗だったから。もうご飯の時間？」
お父様にそうですわと告げると一緒にリビングに向かいます。廊下は決して長くはありませんが、一緒に歩ける時間はすごく幸せです。
「お、来たね〜。丁度並べ終わったから席について！」
はい！と答えると愛音お母様と燈お父様は並んで座り、わたくしはそんな二人の前に。今日のお夕飯は…まぁ、ビーフシチューですのね！ 愛音お母様…妊娠しているのにこんなに手間のかかるものを…
「それじゃあ手を合わせて…いただきます！」
わたくしたち家族はみんなで食べるご飯を大事にしています。忙しい時でもなるべく一緒に食べる…こうしてみんなで挨拶をすると心がぽかぽかするのです。

「ご馳走様ですわ！」
愛音お母様のご飯はやっぱり美味しいですわ…あっという間に食べ終わってしまいましたわ。
「そうだ、お父様もお母様も今日のお皿洗いはわたくしがしますわ！」
「え、そんなことしなくていいのに〜。祥子ちゃんは私たちの子どもなんだから甘えていいんだよ？」
お母様にそう言ってもらえますが、わたくしを養子にしてくださったこと…それにもうすぐお姉ちゃんになるのですから、お母様たちの役に立ちたいのですわ！
「ふふっ…そっか、それなら甘えちゃおうかな。ともりんもそれでいい？」
「うん…ならあのちゃん…一緒にお風呂入ろ…？」
「もー…祥子ちゃんの前だよ？ いいけどさぁ♡」
あらあら…お父様ったら本当にお母様のことを愛していますのね。これはきっと賑やかな家庭になりそうで楽しみですわ♪